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中小企業にとっての海外進出リスクとは?

ユーザー
サイト管理者
日付
16年12月26日 14時59分
元記事URL(外部サイト)
http://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12232133599.html

[本文引用]


2~3年前から明らかに中小企業経営者の海外に関する意識が変化してきた。
すでに海外進出しているか否かにかかわらず、
経営者の次の課題として、特に新規マーケットの獲得という観点で海外を
意識し始めているのは間違いがない。社長はまわりの社長の動向には敏感。
だから、付き合いのある社長が海外の話をすれば、自然に広まっていく。
中小企業にとって今一番関心の高いエリアは東南アジアである。
 
かつて中小企業の海外進出といえば、大半が製造業であった。
この40年近く、タイに始まり、中国、ベトナムと進出エリアが広がった。
今後はミャンマーがその中に入っていくだろう。
アジア進出が黎明期の頃は日本の技術流出が懸念され、日本国内の製造業の
空洞化が大きな問題にもなった。
そして、現在の進出ラッシュは、サービス産業へとシフトしつつある。
なかでも住宅産業などは大きなチャンスが広がる。
飲食業はいうまでもない。
ホテル業なども含め、もはや全業種に可能性が広がる時代が到来している。
特にベトナムは日本と国土のサイズやフィーリングが近いがゆえ、
中小企業にとって感覚的に把握しやすい経営環境だといえよう。
そんな中でも、農業ビジネスに関してはベトナムでもわずかこの数年で
劇的に変化したテーマだ。国内から見ていると、日本のものをいかに
海外に売るかという視点が先行してしまう。だが、すでに農業も製造業と似ていて
アジア現地で生産し、それをどう売るかが求められる。
かつての製造業的な進出パターンとは完全に変わりつつある。

しかし、農業に関しては製造業よりも大きな物議を醸しだすことになる。
日本国内を見ても、地方になればなるほど変化は受け入れがたい性質がある。
私の故郷である徳島県でも数年前から弊社が担当し、海外進出に関する仕事が
始まった。最初のキッカケは経済産業省のクールジャパン戦略推進事業である。

 


ホーチミンで日本物産館を運営する企画が採択されたことに起因する。

日本の地方物産や食料品を文化や伝統と重ねて、まだ、マーケットとしては

未開のホーチミンで展開しようというコンセプトである。
私の故郷の徳島は、日本国内でもあまり知られていないので、
逆張りの発想でいくしかない。

「どうせ知られていないのならベトナムで先行することでチャンスが大きい」

このように勝手に考えた。
その後、弊社のキッカケも少しは貢献できたようで、徳島も普通にモノを
売りにベトナムへ当たり前のように動き始めている。

どこにでもある流れであろう。
一方で、私は当初から徳島の強みのひとつである「農業」を海外に輸出したいと
提案していた。その頃の反応は「とんでもない」である。
そんなことをしたら、いずれはライバル商品が日本に入ってくるのは明白で
地元の農家に反対されるからだ。

「その発言は封印してほしい」

こんなことを言われた。その後、どうなったか?
まさに知る人ぞ知るであるが、あれだけ反対していた徳島県でもすでに農家が
ベトナムで農業を始めている。変化はあっという間で、一度変わりだしたら速い。
この事例など変革における典型的なパターンだ。

 

 

弊社は創業時から中国や韓国を皮切りにアジアで展開してきた。
20年以上前からそんな活動をしていると、経営者仲間からよく聞かれることがある。

「海外のビジネスはリスクが多いでしょ?」

確かに進出間もない頃は未体験のことばかりで、それこそおっかなびっくりであった。
痛い目にも何度もあった。
しかし、今にして思えば、そもそもバブル崩壊後の日本で起業した私からすれば、
国内でも海外でも大差ないと思っている。
そもそも、経営はリスクがあるものである。
ローリスクハイリターンが望ましいが、古今東西、洋の東西を問わずそんな
おいしい話はない。すでに、数多くのコンサルタントや評論家の方々も
たくさ