[本文引用]
宇宙が寂しいから人間を創った。
これは私の持論の一つである。
このブログでも書いたことはあるが、2012年発刊の拙著“本でビジネスを創造する”にも書いた。なぜそう思うかと、なぜ本に書き残そうと思ったかをまず説明したい。
私はもともと、宇宙には関心がある方だ。
私の世代は同じだと思うが、小学校の勉強で少し習ったこともあるが、それよりもアポロ11号の月面着陸が子供の私には強烈な記憶としてある。
あれから今や宇宙ビジネスや宇宙開発と称しての、あるいは未来の人類の移住先としての研究すら始まっている。
地球の上空にはすでに無数と言えるぐらいの衛星が飛ぶ時代だ。
この先何が起こるかなどは、私のレベルでは到底想像できない。
私は、30代になった頃から宇宙を誰が創ったかをずっと考えていた。
その頃、世間ではサムシンググレイトが話題になっていたと思う。名著"生命の暗号"の著者、筑波大学の物理学者村上和雄氏が言い出したようだ。
誰が宇宙を創造したのか?
誰が人間を生み出したか?
今でもこういう話は尽きることがない。酒席の話題には最適だ。
私なりに、なぜ創ったかをふと考えたときに、人間が存在しなかったとして、宇宙から見てどうだろうかと疑問が浮かんだ。そうか、人間がいないと誰一人として、宇宙のことを知ろうと思ったり、探索したり研究したりする存在がなかったとしたら・・・。
やっぱり、宇宙にとってとても寂しいことだと思った次第である。
では、なぜそのことを、本に書いたかである。
その頃は単なる私の酒席での持ちネタであった。
ところが、この話をすると、みんなに感心された記憶がある。
そういう考え方もあるんだ。確かに宇宙に気持ちがあるとしたら、そう考えられるよね。
そんな他愛のない会話が幾つも生まれてきた。ロマンある話だよねという反応もあった。
要するに私の考えが正しいかどうかよりも、そういう話題を提供することによって、興味を持つ人はさらに深く考えたり、そういう視点でモノを見る近藤とは何者かに興味を持ってもらえたりする。表現の一つとして、こういうことを記録に残しておくことは意味があると思ったからである。
実際、今もそうだが、私の周りで宇宙に関心を持っている人や、宇宙に詳しい人が日々増えてきた。自分でも暇さえあれば、本を読んだりネットで探索したりしているが、何よりも宇宙のことを大好きな人と話していると、わたしにとって未知だったことの解決が早い。
この1年で考えても、宇宙については、色々とつながりが出来た。北海道では宇宙開発のエキスパートの方とのつながりが生まれた。大学つながりではあるが、これからの宇宙開発すら、地球の環境に負荷をかけないやり方に変革するべきだとおっしゃる。
とても興味深いテーマだ。宇宙開発こそSDGsと言ったところだろうか。
ITの世界を考えても、先ほど書いたが、宇宙空間をどう活用するかになっている。
専門家以外にはまだあまり知られていないが、GPSは衛生無くしては成り立たない。それこそ何か事故が起れば、地球規模で人間の生活活動がマヒする時代である。
また、この1年、宇宙旅行にチャレンジする起業家が増えた。それぞれの目的や想いはうかがい知れないが、単純に言うと、初めてのことに挑戦するのが、起業家の本分だとしたら、宇宙と言う世界もその範疇に入って来たのだと思う。
こんな感じで、宇宙についての話題は尽きることがないが、私が一番意識しているのは、宇宙の歴史や存在に比べたら、地球や人類の歴史や歩みはとても短い。
そんな私たちが、これからどうなっていくのかについて、興味深々である。しかし、100年後の未来すら体験することはできない。
過去を振り返れば、未来を想像できなくはないが、そもそも、それが正しいかどうかは今の人は誰も証明できない。
こんな中で、人間の社会は様々な問題や課題を抱えている。今や自ら地球を人間が住めない場所に変えてしまうかもしれない。環境しかり戦争しかり、今やサイバーテロまで生み出している。
こんなことを考えていると、サムシンググレイトは人間を試しているだけである。
とやっぱり思うのである。これも冒頭の言葉を思いついた時に、セットで会話してきたことだ。
試されている私たちの未来は如何に。私の宇宙に関しての関心はこんな観点でもある。
以上