[本文引用]
インスタグラムの投稿がもうすぐ2000を超える。だからと言って、特段何かある訳ではないのだが、私の場合は、インスタに関しては、ほとんどが写真のみの投稿だ。
コメントを書くこともほぼないし、タグ設定もめったに使わない。要するに、本来の意味でのインスタは使っていない状態である。
もちろん、私は、ITの仕事を専門の一つにしているので、そういう立場からSNSを自らが使いながら、感触や利用価値を確かめると言う根本的な意図はある。ただ、ことインスタに関しては、今のところ、個人的に楽しんでいるという要素が強い。
一般の人でも周知のことだが、ここ数年で一気にSNSが生活の一部にもなった。
今、Facebookはインスタと親子の関係であり、機能の区分も曖昧さが出てきたが、お互いのサービスのスタート時点でのコンセプトはまったく違っていた。
前者は友だちをつなぐ、後者はシンプルに写真を投稿して楽しむ。こんな解釈で良いと思う。
何事もそうだが、進化するしお互いを真似る。だから、他のメジャーなTwitterなどにしても特徴はあるが、仮にビジネスや個人のPRや情報発信と考えれば、どれでも同じようなことが出来る。
YouTubeにしても、動画専用のサービスであるが、他のSNSでも似たようなことが出来る時代だ。そろそろ、SNSも次の世代に移り変わりそうだ。それはメタバースの可能性もある。
今後のインスタの可能性を勝手に考えてみる。
そもそも、人間はなぜ写真を投稿したいのかである。
もちろん、動画にしてもテキストにしても、人に何かを伝えたい、自分の存在や考えを分かってほしい、友だちを増やすために自分と言う人間を知ってほしい。
こんなシンプルな動機から始まって、単純にビジネスでレストランの集客や美容用品の販売のための広告的な使い方もある。
インスタを見る側から見たら、なかなかそういう投稿の区分はつきにくい。
そもそも、最近はGAFAMの話題は尽きることがないが、このあたりのビジネスモデルが広告ビジネスになっていることは一般の人には周知されつつある。
つまり、無料で使えるけれども、そこで収集した潜在顧客としての様々なデータを使って、企業から広告費を受け取るビジネスモデルである。
もちろん、アップルはスマホも売っているし、他も色々なこともしているが、根本的なビジネスモデルの考え方は変わらない。
フリーミアムモデルと言い換えることもできる。沢山の人に無料で使ってもらって、全体の1%ぐらいを有料のユーザとするモデルである。
こういう観点で、インスタを見ていると特徴が分かり易い。1枚の写真(もちろん、複数投稿や連続投稿もできるが)で伝えられる感性や魅力はとても高い。
インスタ映えというのが一気にブームになり、その行為をするためにレストランで食事したり買い物したりという行為も拡大してきた。良い写真を撮るために消費が促進された側面もある。また、写真の加工も今は自由自在である。
こんな風になっている世界と知って写真の投稿をしているならまだよいが、ビジネス的な背景を知らずに、単純にお気に入りの自分の写真投稿の場所だと思っている人がどれだけいるだろうか。
こんなことを日々考えながらも、やはり、人間が写真を発明したのはとても凄いことだと思う。
以前のブログにも書いたが、ある瞬間、何もしなければ、自分が見つめたシーンは次々と消えていく。ある瞬間にある方向に向けた自分の目線を意図的に写真として切り取る。アングル、遠近、配置、構成なども少しは考えないといけないが、単純に美しいものは美しく。魅力的なものは魅力的になるのである。
自分だけが見つけたり感じたりした風景や被写体。こういうものを記録する楽しみの場所として、インスタはまだしばらく使えそうに思う。
言ってみれば、自分のプチ写真展の様なイメージだろうか。私の場合は全てスマホなので、プロの写真家にお叱りを受けるかもしれないが、あと10年ぐらい続けていけば、これを素材に様々なコンテンツ展として展開できそうに思っている。
以上