[本文引用]
人間、やる気になるかどうかはとても重要だ。
仮に、同じ仕事、同じ活動をしても、やる気満々でするのと、いやいやするのとでは結果はまったく違う事も多い。
そもそも、結果だけではなく、その過程、つまりプロセスを満喫できるかどうかの差にもなる。
私も、このやる気がある時、そうでない時の自覚がある。自分をコントロールできるようになったのは、40歳過ぎてからのように思う。
簡単に言ってしまえば、やる気になっていると感じる時、そう確信できる時に、大事な事をできるだけ多く集中的にする。
これは仕事でもプライベートでも同じである。一方、やる気にならない時期は、最近は、明確に把握できていて、そんな時は、大事なことはしないのが基本である。
仮にそれでもしないといけない時は、やる気スイッチがオンになる時を待って、全体の質を高める。人間は誰でもムラがあると思う。納期が迫ってくるとやらざるを得ないという状況になるが、それでも、慣れてくると、どこかで最悪ギリギリでもやる気スイッチはオンにできるようになった。
もちろん、ギリギリ仕事は基本的には避けた方が良いのは明白だ。毎回、ギリギリ仕事では、自分が疲弊もするし周囲のメンバーやチームに迷惑をかける。
当然、納得のものができる確率は低い。
このやる気スイッチは人によって違う。そして、スイッチのオンの仕方も違う。
先に、やる気スイッチをオフにすることから考えてみるが、これは現実的でない。やる気スイッチがオンになっていることを、わざわざ、オフにする必要はない。
ただ、何事もほどほどにというのはあるので、あまりにもテンションが上がり過ぎているのなら、時々休憩すると言う意味では、スイッチオフにすることも必要だろう。
ただ、ここでいうオフというのは、一般的に言われる仕事とプライベートのオンオフの切り替えの話ではない。
子供の時や若いときは、往々にして、自分がどういう時にやる気スイッチがオンになるかは明確に知っていない。もちろん例外の人はいるが・・。
なんとなく、やる気になって来たとか、今日はやる気にならないとか。概ね気分と言うか感情に支配されているように思う。そういうことを、何度も何度も繰り返していると、自分のやる気スイッチはある程度、コントロールできるようになると思う。
感覚的には、自分が子供の頃の行動にヒントがあると思っている。私は、母親から、“褒めても叱っても怒っている”としょっちゅう言われていた。他界した今でも脳裏にこびりついている。
当たり前の話だが、次男の私の性格を的確に捉えていたのだ。
だから、身近な人が私に、どう関わるかと言えば、ほっておくことが基本になる。
実際、私は今でも人に色々とかまわれたくない。
私のやっていること、考えていることにいちいち言われたくない。というのが根底にある。
一方、仕事柄も良好な人間関係にはとても興味があるので、自分から色々と何かイベントや人の集まりを仕掛けることは多い。
だから、誤解する人もいるのだが、基本、私は一人が好きだ。もっと正確に言えば一人で何かをやり遂げる孤高のようなイメージを意識している。
だから、こういう環境が出来たときに、私のやる気スイッチはオンになる。50歳を過ぎたあたりから、オンにする方法も増えてきた。ちょっと簡単に言えば、誰から言われたわけでもなく、自分が勝手に決めた目標に向かって黙々と続ける。
こんなと状態が一番好きだ。
ただ、それは仕事では中々起こりにくい。仕事はどうしても、一つずつのプロジェクトや事業運営で結果が求められる。そういう意味では、自由度はあまりない。
だから、プチやる気スイッチは簡単にオンにはなる事は多いが、ずっと続くかと言うとそうではない。
やる気スイッチのオンのためには、私のお勧めは仕事を離れたところで、打ち込めるものを創ることである。
以上