[本文引用]
この1年、私の短期出張は劇的に増えた。
コロナ禍前は、海外や東京に少なくとも数日単位でまとめて滞在していたが、今は、一泊2日の出張が私の定番のパターンになりつつある。
最近の仕事感覚で言うと、一泊2日の出張というのは、どうしても時間がタイトであるがゆえに、とても効率よくアポイントを組み立てる段取りをする。簡単に言えば、無駄がないのである。
例えば、1週間や2週間、ベトナムに滞在していた頃は、最近の短期出張に比べると、緩んでいたと思う。もちろん、仕事は懸命にしているのだが、どこか気持ちとして、明日もあるさという感覚になる。
ところが、一泊2日の短期出張だと、集中力が高まるし密度を高めようと言う意識で面会を工夫する。まして、世の中は、在宅勤務、テレワークで揺れ動いている中で、直接の面会と言うのは、格別なものでもある。
だから、お一人一時間程度、仕事以外の人間関係の潤滑のために、じっくりお話をする。
時には、会食もする。
とは言っても、一泊2日ぐらいで、神戸からの移動時間を考えると、せいぜい、2日で頑張って10件ぐらいの面会が限界だ。
当社の五反田オフィスに来ていただく選択も無くはないが、いまは、相手先訪問か私の宿泊ホテルのロビーでとなっている。
自然と、合間の時間にカフェで過ごす機会も多くなった。そこから見る都会の喧騒は、何かと感じることは多い。
先日、メディアでNTTの全社員を在宅勤務、テレワークにというニュースが流れていた。業種の特性で出来る事でもあるが、私の属しているIT関連もこういう勤務スタイルには移行しやすい。
少しニュースを見たところでは、本社への出勤は出張扱い、飛行機の出張もOKと、話題性に十分だろう。こういう動きも今のテレワーク推奨を加速するのは間違いがない。
実は、私の仕事も経営的な仕事であるという事と、専門的な事が、ITやメディアなどで、オフィスにいなくてもできる仕事であるので、どこにいても仕事ができる。
一方で、仕事を超えて、他人と付き合う事は、私のライフワークでもある。そうなると、海外も含めてであるが、短期であろうと、出かけていって、直接会って、コミュニケーションをするということが欠かせない。
ただ、このブログでも何度も書いて来たことであるが、移動コストや時間も使う。また、海外となると体力も消耗する。
感覚的には、今まで数回訪問していたところが、1回ぐらいで、あとは、オンラインで補完する。こういう感覚が一番しっくりくると思っている。この1年をこんな感覚で過ごしながら、1日だけホテル宿泊も増えてきた訳だ。
今どきは、同じような宿泊客も多いらしく、以前にもまして、ホテルもサテライトワークをする場所としてもすっかり定着した感がある。
私は、以前、東京にも住んでいた事がある。その頃は、東京について、とても近しい感じがしていたが、あれから3年にもなると、東京がとても新鮮な日々である。
ホテルから見る、新築の建設の様子一つでも見ていても面白い。
今後、私が東京に住むことはないと思う。
しばらくは、出張族として、東京を改めて眺めていきたいと思うし、その中で、東京、神戸、海外とのつながりをどう創っていくかを模索していこうと思う。
以上