[本文引用]
久しぶりにJAFのお世話になった。
JAF会員になってすでに40年ぐらいになる。
小雨の降る有料道路を走っていて、突然、軽めのバースト音。急に、車の走行に支障をきたした。きっと、パンクだろうと思い、非常駐車帯があるのを思い出し、500mぐらい走って、停車した。
タイヤは見事にぺっしゃんこだった。
こういう時は、日本では、JAFへの電話が一般的。財布にはJAF会員カードは入っていたが、年度更新の最新のカードと入れ替えるのを忘れていた。
とりあえず電話した。
女性の受付の方が、丁寧な案内してくれた。状況を伝え、到着時刻まで待った。結構、大型のトラックがハイスピードで走る抜ける場所だけに、到着予定までの20分が待ち遠しかった。
私は、正確ではないが、車人生で少なくとも10回はJAFのお世話になっていると思う。駐車場に置いてあるときのバッテリーあがりが何回か。あとは、キーのインロック。昔はやりがちなミスだった。そして、パンクが何回か。極めつけは、明石海峡大橋の真ん中で、中古車がエンジントラブルで止まったことがある。これには往生した。
そんな訳で、毎回の事であるが、このFAFのサービスのすばらしさに感心する。
費用対効果で言えば、約40年間、会費を払い続けているので、必ずしも得しているとは思わないが、何より、いざという時の安心感は何にも代えがたい。
そして、実際にトラブルに見舞われると、本当にJAFに入っていてよかったという実感と共に、この手際よい洗練されたサービスの質の高さに感心する。
JAFにお世話になる度に思うのだ。これぞ、日本でしか実現しないサービスではないかと。
今は、世の中、デジタル時代。
このまえJAFにお世話になってから、数年になるともうが、作業後の報告もバリバリにIT活用がなされていた。
こういうサービスが実現できる日本の強みというのは、これから成長著しい新興国では、なかなか実現できないだろう。
世の中、何でもかんでもIT活用、それに加えて、猫も杓子もDXブーム。デジタルで実現することは幾らでも出来ても、JAFのような人間のするサービスの創造は簡単ではない。
電話がすぐにつながり、素晴らしい受付をしてもらい。何よりも、現場に来ていただいたサービススタッフの振る舞いから、手際の良さには本当に感心する。
仮に世の中が、更に自動化され、ロボットが活躍するようになったとしても、こういう難解な場所での車のトラブルの現場対応は、やっぱり、人間に頼るしかないと思う。
そう考えたら、こういう仕組みを何十年に渡って、構築してきた日本のサービスというものはとてつもなく凄いことである。
正しく、これが日本の強みである。
実は、5年ほど前、アフリカのウガンダの地方に出かけた時、車が故障したことがある。今は、日本車を筆頭に車の品質は劇的に良くなっているので、新興国でも日本の中古車は沢山見かける。
長持ちの証左である。
だが、流石に、10年を超えて、アフリカのような舗装されていないハードな道を走っていると車は傷みやすい。
アフリカ視察の一行と地方の村での視察を終えて、首都のカンパラに戻る途中。突然、ラジエーターが故障した。
まあ、のんびりしたもので、地方には修理できる会社もなく職人もいなさそう。待つこと2時間。首都カンパラから整備の人がやって来た。修理を終えて、1時間ほどで車は走りだした。
世界のあちこちは、まだまだ、こういうレベルである。
日本の素晴らしいところを改めて、子供達にも伝えていこうと思う。
以上