[本文引用]
一体、世界に名言とはどれぐらいあるのだろうか?
私たちは、日本語か日本語に訳された名言にしか、お目にかかることがないが、世の中の幾多ある言語、それぞれにきっと名言はあるだろう。
そして、きっと、ニュアンス的に似たような名言が、それぞれの言語にあるに違いない。
先日、久しぶりにダイソーに行った。
メモ帳を買うためだが、エスカレータを降りた目の前に陳列してあった、名言集カレンダーが目に留まった。
今年もそろそろ終わりそうなことが、すっかり頭になく、思わず名言集カレンダーを買った。200円である。これは、週単位で名言が構成されている。つまり、55個ということになる。
実は、知り合いのアーティストの月間30日の言葉として、構想していることもあって、参考になるかもというのもあった。もっとも200円だったので、はずれてもしれている。
すでに9月の中旬に入ったところではあるが、今年の最初からめくってみた。結構、留まって味わっていたい名言も幾つか見つけたが、過ぎ去った時の名言を眺めていても仕方がない。
9月11日の日曜日に買ったので、当該週の名言はこれになる。
“自分が立っている所を深く掘れ。そこからきっと泉が湧き出る”ドイツの哲学者のニーチェとある。ニーチェは知っているが、この名言は初めて知った。月曜日も火曜日もこの名言をずっと眺めていると、とても奥の深い言葉であると実感がわいてきた。
ある意味、人生そのものだとも思えてきたのである。
まあ、偶然が重なってのこの名言との巡り合わせ。なんかこんな感覚に浸るのも結構面白い。
実は、もともと、私は名言が好きだ。
迷った時、スランプの時、勇気を持ちたいとき、チャレンジを大胆にしたいとき・・色々と場面は違うが、結構、色々な名言を私は、繰り返して使う事がある。
これは私だけでなく、知り合いとも結構、こういう話で盛り上がることもある。
今、ご健在の方の名言よりも、ずっとずっと前の時代の方の名言が、心にしみる。
今の時代を共有することも大事だが、昔の名言と言うのは、人類そのものの歩みを感じることができる。社会環境も生活の方式も、街の様子も人の移動も。何から何まで違う。今から比べると超不便で、不衛生で、不安な時代だったのかもしれない。
少なくとも、私たちは、その時よりも平和と思っている。そんな私たちにも常に生きるための葛藤や悩みがある。
こんな現代の私たちが、昔の人の名言に心揺さぶられ、勇気をもらったり、鼓舞されたり。時には、その時代背景も創造しながら、人間の生きる事の試練や辛さを共有できる。
こういうこともしっかり伝承するのが人間と言う不思議な存在だと思うが、たった数十文字の名言が、長い年月の間で、どれだけの人の心の支えになったり、励ましになったり。また、人生の羅針盤になったり、行動指針になったり。実に、名言は奥が深い。
まだまだ、私も知らない名言が世界に沢山あると思う。こういう世界を学ぶことも興味津々だし、こういう名言をテーマに色んな人とコミュニケーションするのも面白そうに思う。
以上