[本文引用]
従来メディアのデジタル化が、急速に進んできたこの10年。
ビジネスや生活に必要な情報の取得のやり方は大きく変わって来た。私自身も、四六時中、スマホをいじりながら、ネット、SNS、社内の情報共有ツールなどから、あれこれ、情報を受けたり見つけたりしながら、日常を過ごしている。
客観的に見て、私自身もIT依存している状態であるとの自覚はある。一方、IT関連の仕事をしていると、自分が常に体験しておかないと、説得力あることは言えなくなるし、特に企業支援の現場では空回りする。今を体験して知っておくことが以前にもまして、必要な時代と言える。
そんな中、私にとって、新聞は未だに貴重な情報源である。これは、会社経営を始めてから変わらない。
定番の日経新聞と、私の生活拠点の神戸新聞を軸に購読している。他のメジャーな新聞などにも目を通すが、それは、結構ランダムであり、定期購読している訳ではない。
だから、決して、新聞を沢山読んでいる方ではない。
私の場合は、他の情報源もそれなりにあるので、今のところ、メジャーな新聞を全部読もうとは思わない。そもそも、仮にそうしたとしても、世の中の情報を全部網羅できるわけではない。
また、私の場合は、毎日、新聞を読んでいる訳ではない。
コロナ禍前は、海外出張も多かったので、どうしても、帰国した時にまとめてみることが習慣になっていた。1週間、2週間まとめて新聞を読む。海外に行かずに、日本でずっといる今も、この習慣は変わらない。最近は、概ね1週間に一度ぐらいのペースでまとめ読みする。長い時では、2週間に一回。それなりに時間はかかる。ただ、この時間と言うのは、結構集中している。
先ほども書いたように、日経新聞と神戸新聞は定期購読しているので、ランダムに手に取った順に読んでく。気になった記事は、切り取って、収集する。それを大抵は、会社にもっていって溜める。その時に、急ぎや重要なものは、分けておき、すぐに仕事に使う。部下に共有したりMTGで活用したりする。
こんな感じで、実際に仕事には役立っている。日経新聞の場合は、大体記事の背景は知っているので、傾向を掴んでいる感じだ。AIが目立つのか、環境が目立つのか、はたまた、DXを謳う記事が多いのか。流石に、こういう新聞一つで踊らされる経営者はあまりいないと思うが、世の中の傾向は分かる。
一方、そういうメジャーな新聞からの流用記事もあるが、地方新聞である神戸新聞には、足元の小ぶりのほのぼのとするネタが多い。地方出張した時に、ホテルで地元新聞読む時の新鮮感は格別で、地方の動きと言う感覚もキャッチすることは重要だ。
マスメディアではあるが、メジャーな新聞はマクロ的。地方新聞はミクロ的だと言える。私のような新聞の読み方をしていると、今日のニュースとしての感覚で拾っているわけではない。実はそういうのは、冒頭で書いたが、スマホを何気に眺めていたら、たいてい、ヘッドライン的なニュースはお目にかかることができる。
ある意味、不思議な時代になったものである。
昔、テレビに負けず劣らず、情報の速報性はあった新聞。今は、タイムラグがあったとしても、記者の目利きによる記事の中身を味わう感じだ。
もちろん、日経新聞にしても随分前から、電子でも読めるようになっている。一時期は、珍しくて、海外でも読んでいたが、今は、新聞は紙で読んで楽しむものと決めている。
新聞をまとめて読もうとしたときに、目についた記事。こういう感覚も私にとっては旬な情報収集なのである。
以上