ユーザーブログ:専門用語に馴染んでしまうあやうさ-102763 | シニアジャンプ.com ~ アクティブシニアの総合情報サイト

専門用語に馴染んでしまうあやうさ

ユーザー
サイト管理者
日付
22年9月24日 14時15分
元記事URL(外部サイト)
https://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12765975237.html

[本文引用]

 

 

私に限らないが、専門的な分野に精通すればするほど、世間の常識からずれる。

常識と言っても、道徳とか社会のルールとかいうことではなく、生活者の大半が認知して理解していることからずれるという意味だ。


いきなりだが、例えば、サイバーセキュリティを考えてみる。

仮に国民全員に聞いたとしたら、この言葉を知っている人は、10%に満たないのではないかと思う。そして、実際にその意味を正確に知っている人はどうだろうか?IT業界で働く人でも1/3ぐらいしか知らないないのではと思う。


ところが、特定の分野で長年仕事していると、怖いもので、ついつい、常識的に会話してしまう。もちろん、顧客とは、知らないという前提で、会話を始めるが、ついつい、理解してもらうために説明を始めてしまう。そして、お互いのギャップに気づかないままになる。


とかく、専門家と言うのは、自分の立場から相手に説明し、理解を求める。当然、言葉が難解だし、背景にある知識や知恵までが登場すると、一般の人にはチンプンカンプンだ。そういうのを助長しているが、カタカナ言葉だろう。


今、デジタル世代やネットマーケティングの専門家の間では、インフルエンサーというのが当たり前に使われている。企業のマーケティングにインフルエンサーの活用は確かに効果がある時もある。ところが、いきなり、インフルエンサーと言われても・・・。

まあ、これに関しては、語源は英語で、影響するという意味だ。


私は、IT業界にながく関わってきたが、20数年前、書籍を発刊したことをきっかけに、日系BP社のWebマガジンの黎明期に、3年近くコラムを投稿した時がある。

その時は、今よりも、まだ、IT関連の言葉はおとなしかった。とは言え、SFA、CRMなどが主流の時代。ITサービス会社は、こういう新兵器をもって、企業に売り込んでいた。


中小企業支援を軸にしていた私としては、アナログの世界の人達には、やっぱり、日本語で伝える方が良いと発想した。そして、IT用語は大和言葉で表現しましょうと、Webマガジンに掲載した。これはこれで結構受け入れられた。

DXブームが蔓延する今だからこそ、大和言葉を再度、徹底しようと思っている。


インフルエンサーの活用を、人の口コミ力を活用しましょう。今は、その人は、SNSを使って、とても多くの口コミ力があります。こんな感じたろうか。

まあ、さすがに、SNSに関しては、大和言葉にできなくはないが、まあ、乗り物ぐらいに思ってもらえると良いのかなと思う。

いずれにして、専門家はどんどん、深く掘り下げていく。一般の人は、あれこれ情報が溢れる中で、最初から専門家の話を聞きたい人は稀だろう。


だからこそ、自分がこの人と決めたときには、専門家にお任せするとしても、そこに行き当たるまでは、情報の水先案内人が必要だと思っている。ホテルで言えば、コンシェルジュ?。

あっと、これもカタカナだ。ホテルの総合案内係、お世話係と言ったところだろうか。

これからは、もっとこういう役割を果たすサービスや企業が生まれてくることを切に願っている。

 

以上