[本文引用]
今日は雨だ。しかも多くの人が、秋晴れを期待している中での雨だ。
雨の日が、好きだという人はどれだけいるだろうか?感覚的には、晴れの日が好きな人が圧倒的に多いと思う。
そもそも、私たちは、その日の天気を選ぶことはできない。もちろん、天気予報を念入りにチェックして、晴れそうな場所に行けば、実現できそうな時代ではあるが、少なくとも、自分が住んでいる場所の天気は選べない。
どれだけ科学技術が進化しようとも、どれだけ便利で機能的な生活インフラが出来ていても、残念ながらと言うか、必然的に、天気は選べない。それこそ、おてんとうさま次第なのである。
人間は、そうとう天気に左右されて生きているし、極端に言えば、その1日の行動や思考なども天気によって違う。
私も基本は晴れの日が好きだ。なぜなら、気分爽快になる、元気になる、活動的になる。実際、酷暑を除けば、秋晴れの季節の爽快感、晴れやかにスキー場、常夏のシーサイド、快晴のゴルフ場、思いつくだけでも、楽しいし、爽やかに気分になる。
一方、雨の日はそうでもない。どうしても、行動制限を受ける。雨具が必要になるし、場合によっては、一ちょらいの服が汚れたりする。とても不快だ。また、年齢にもよるが、体調が悪くなるし、心理的にも晴れた日よりもマイナス思考になりがちだ。
とは言え、雨乞いしたくなる時もある。農家の方たちとは、本質は違うが、日照りが異常に長く続くと、水が心配になる。身近な草花は大丈夫かとも気になる。やっぱり、適度な恵みの雨は必要なのだ。
天気と言えば、雨男晴れ女の話は、飲み会のネタとしては定番だ。ところが、実際の生活の中でも、結構これを本気で語る人がいる。
例えば、ゴルフ。俺は晴れ男だから、俺が参加すると雨降らないよと、言い切る方がいる。確かに、結果的にはそうだと思う。
まあ、話題作りの一つなので、私もその場では話は合わせる。ただ、実際には、雨や晴れになるかどうかは、単なる確率だ。だから、晴れ男のゴルファーにしても、それが10年、30年の間、そういうことはなかなか起こらない。誰にでも平等に雨や晴れはやってくる。
あと、天気と言えば、当然に、晴れか雨だけではない。台風もあれば、雪もある。そんな中で、一番、中途半端でやきもきするのが、曇りだろうか。ただ、曇りも奥が深い。嵐の去り際の曇りと、これから大雨になる前の曇りでは、こちらの気分は違う。
曇りでいつもやきもきすることは、例えば、子供の頃の運動会や遠足。カラッと晴れることに越したことはないが、なかなか、そう上手く願望がかなうものではない。テルテル坊主に頼んでみたことも、私も何回もある。今にしてみれば、かわいい遊びだ。
何とか、楽しい行事が終わるまで、雨が降るのは待ってくれ。こういう気持ちで、何度、人生を過ごしているか。今であれば、ゴルフがそうだ。やっぱり、ゴルフは雨よりも晴れた日が望ましい。
こんなことをいちいち考えるのは、現代人だけなのか。現代は、気象予報がどんどん進化している。今いる場所で数時間後にどうなるかは大体わかる。だから、風情や自然の気まぐれを楽しむことは、今は薄れている。
見るか見ないかではあるが、気になりだしたら、天気予報というものはとことん気になる。そして、刻々と変わる天気予報に一喜一憂する。
なんと、現代人のせわしないことか。こっちがどれだけ気にしても天気は変化することはないのにもかかわらず・・・である。
以上