[本文引用]
最近、画家の方との接点が増えてきた。
もともと、私は絵を描くのも観るのも好きで、今でも、もし時間と機会があれば、画家になりたいと言う願望がある。
実際、コロナ禍が始まった時、海外などの移動が急になくなって、しかも、在宅やテレワークモードになり。
最初にしたのが、絵を描く事だった。
今から、2年少し前の事だ。高校生の時以来、実に40年ぶりぐらいに、油絵を描いた。
この時は、気合がはいっていて、色々と絵を描く道具から絵の描き方の本などを買いあさった。これはこれで楽しいものだ。
そして、同時に数枚の絵を描き始めた。3か月は、仕事の合間を見て、絵を描くことに没頭した。数枚の中で、1枚だけが完成した。
今は、多忙を言い訳に、せっかくの絵画道具などがそのままだ。そろそろ再開したいと思うが、私の趣味程度でこうだから、本当のプロは凄いんだろうと思っている。
一般的に、画家は個展などに出店したり、画廊などを設けたりして、絵を販売する。
そこには、画商が存在している。
どんなに素晴らしい絵だったとしても、画商の力によって、絵は売れるし、その画家のファンになる人と出会うことができる。
アートのようなクリエィテイブな仕事もそうだし、職人さんがするものづくりにおいても似たようなものだ。誰でも一緒だが、自分の事、自分の作品を売るのは苦手だ。ついつい謙虚に過小評価もしてしまう。また、どこかにファンがいるはずだと思っても、絵を描いて、それをPRするというのはなかなか難しい。ある意味、二刀流の話になる。
実は、私は今でも画家と画商の話をよくする。
中小企業支援をしていても、ビジネスである以上如何に自分の会社の価値を知ってもらい、商品やサービスを買ってもらうかが生命線であるが、得手して中小企業は売り込みが下手だ。
もちろん、中小企業でもブランディングやマーケティングに長けた会社はあるが、よっぽど、経営者のセンスが良いか、外部の専門のコンサルタントが支援に入っていることも多い。
どんな人も自分を売る事には、様々限界がある。だから、画家には画商が必要な訳だ。
実は、私は、この画家と画商の話は、創業時に、リクルート出身の人材紹介の会社の社長から聞いた話だ。多分、その時の私は、画家だけど画商がいないと思われたのだと思っている。
あれから20数年。未だに、画商を求めている自分がいる。
逆に言うと、企業支援や個人事業をする人のサポートをしていると、人様に対しては画商をする機会が圧倒的に多くなる。紺屋の白袴で、自身の事を考えたときに、やっぱり、セルフブランディングではなく、画商に任せていきたいと思っている。
人間は、自分の事を売り込むのは苦手な人かが多く、かといって、自分の価値を理解してもらった人に自分の事を売り込むことを頼むのもまた難しい。ビジネスに限らないが、この画商と画家の関係性は、永遠のテーマだとは思うが・・・。
以上