[本文引用]
もし自分の会社の社長がAIだったら。
実は、これは私の著書の題名で、2016年に発刊したものである。
これは受け狙いで書いたわけでもなく、結構本気だった。
あれから数年たち、今は本気で中小企業の経営者をご支援するAI君を開発中である。
すでに、このブログでも何回か書いたが、AIではなくAI君と名付けている理由がある。
それは、親しみやすさや寄り添い感だ。
AIは皆さん、耳にされていることだろう?ただ、専門家でない限り、AIのことはよく理解できない。当然、今流行りのITやDXとも混在されて理解する。日本語で書けば、人工知能。ますます、得体が知れない。
そう。そもそも、商売から考えるとAIは一体何をするのか?人間の生活に本当に役に立つのか?なかなか見えてこない。
もちろん、すでに実用的なものは沢山ある。画像解析などは最たるものだし、大量のデータから必要なものを抽出判断するなどは、すでに人の短時間の処理能力を超えている。
まあ、こんな訳で、ITが良くわかない以上にAIはもっと分からない。
だから、私が言うAI君は、人の生活や仕事を楽にしてくれて、しかも人が健全で過ごせるようなサポートをするようなAI。人に寄り添うようなAIをAI君と呼んでいる。
だから、私の言うAI君は、悪いことには使われない。
次に、なぜ、中小企業に活用したいかであるが。
これはもうすでに、私のライフワーク、天職とも言えるが中小企業に関わって約30年。そして、私も創業して、最初はベンチャー企業と呼ばれていたが、すでにそういう声はない。
当り前で、今は普通の中小企業である。
だからこそ、自らがその世界で、悪戦苦闘、七転び八起き、日々精進していて思うのだ。
もっと、経営者の負担を軽減できることはあるだろうとずっと試行錯誤してきて、見えて来た一つが、冒頭の本のタイトルで示した内容だ。
もちろん、大企業の社長も大変だ。責任は重い。しかし、社会的責任、ステークホルダーに対しての責任などがベースで、中小企業のそれとは違う。シンプルに言えば、大企業の社長は、創業社長でもなければ、倒産したとしても、自分が全部背負うわけではない。一方で、中小企業の社長は、そういう世界である。つまり、100%ラストパーソンなのである。
そして、ますます、経営環境の厳しさは増す。経営リスクは高まる一方である。もちろん、ピンチはチャンスなり。それだけ、下剋上的な経営環境で、どこにチャンスが潜んでいるかもなかなか掴めない。新興国ならすぐわかる。昔の戦後の日本だから。
しかし、今の出来上がった国の健全なビジネスチャンスを見つけるのは容易ではない。社会貢献はそういう部類だが、目の前の収益との両立はとてもハードルが高い。だからこそ、こんな経営環境にある社長のサポートはAI君ができる。
自分のスキルでできる事であれば、自分でやれば良い。経験だけで良いのであれば、それも自分でできる。相談相手は、それなりにいる。
しかし、世の中は情報に溢れている。リスクもどこにあるか分からない。膨大なる情報の中から、自社に有益なものを見つけて、それを的確に判断して、経営に活かす。
まさしく、ITとAI君の得意領域である。
社長は何をするか?組織力強化、社員教育、そして、重要な決断。あとは、つながりづくり。こういう役割分担ができるAI君を世に送り出そうと思っている。
以上