[本文引用]
一言で仕事と言っても、色んなやり方がある。
極端に言ってしまえば、結果を出せば、仕事したと言える。道路工事にしても、農業にしても、街角の警備にしても。
一体何種類あるかと考えてみても、なかなか、明確には言えない。いまだに、こういう仕事があるんだ。こんな世界にと言う遭遇は沢山ある。
また、結果が出ていない、仮に失敗だったとしても、その過程が仕事ではないとは言い切れない。少なくと、なにがしかの報酬を受け取って働く。これが仕事とすれば、無給以外の活動は全て仕事とも言える。
私もそれなりに、この約40年間で、色々な仕事をしてきた方だし、また、色々な仕事を見てきた。特に、BtoBの支援ビジネスを本格的に始めて、20数年、色々な業種の企業と縁ができる度に、世の中の仕事の種類の多さと奥深さを学んできたつもりだ。
大企業から官公庁自治体、中小企業、個人事業主、士業、経営者、第一次産業従事者、新興国の企業など。様々仕事する人と接していて、仕事を円滑に効率よく行い、チーム力を高めるためには、報告するスキルは一番重要な仕事スキルの一つだと確信している。
今どきの日本でも新入社員の時に当たり前のように、教わるだろう“ホウレンソウ”。漢字で書くと、報告連絡相談を短縮して、報連相となる。まったく知らない人は、既に仕事している人であまりいないと思うが、こういうことを知らずとも仕事はできる。知っていても実践していな人が多いのではないか?
私が、創業したての時に、入社してきた新入社員から、このホウレンソウで一番大事なのは何ですか?と質問を受けた日の事を今でも鮮明に覚えている。
確かに、世の中では、ホウレンソウが大事です。チームワークやコミュニケーションのためには、必要ですと教えられるが、この中でどれがとはなかなか考えない。
報告、連絡、相談の中で、明らかに報告が重要なのであるが、一緒に考えている人が多い。この3つを、基本的に仕事スキルとみて、それぞれ考えてみる。一番簡単なのは、連絡だろう。行事や出来事の共有である。これをミスする人はあまりいない。次に簡単なのが、相談である。もちろん、上司に相談するときなどは、ちゃんとタイミングを見計らって、端的に要点を質問できないとNGであるが、これも比較的簡単だ。
断トツで難しいのが、報告となる。
組織やチームの活動が基本で企業は成り立つ。その活動状況は、しかるべき立場の人がタイムリーに把握して、様々な判断やアドバイスなどをしないといけない。
プロジェクトマネジメントしかり、月次のルーチン業務しかり。責任者や上司は、部下やチームのメーバーからの報告を頼りに、現状把握する。
この報告の精度が悪かったり、内容がとんちんかんだったりすると、責任者が正しい判断をできない。ところが、報告すると言う訓練をしていな
人に、報告を指示すると、中身のない報告が上がってくる。
私は、IT活用で業務効率を向上したり生産性を揚げようとしたりするならば、社員や関係者の報告スキルの向上を優先で行うべきだと思う。
質の良い報告、タイムリーな報告が源泉となってはじめて、ITが活かされるものである。また、報告はだらだらと長いのもご法度だ。大企業に勤めていた人でも、この報告をするスキルで仕事スキルはたいてい判断でできる。
以上