[本文引用]
最近つくづく思う事がある。
それは、人間は自ら問題を生み出し、そしてその問題をなんとか解決しようすることである。
この問題には、生活上の問題やビジネスの問題、そして、世界平和を脅かすような問題、環境破壊のように人類の存亡にかかわるような重大な問題まで、実に色々ある。
言い方を変えれば、人間は自らが生み出した問題を解決するために活動していて、学び、働き、政治や社会貢献活動も含めて、私たちの社会生活があるようにも思う。
実に、不思議な事をする動物である。
見方を変えれば、私たちが生きるために何か生活をしたり、ビジネス活動をしたりすることは、良いことばかりではなく、良くないことも沢山している。だから、問題が生まれる。
その良くないことを分かっている人、つまり悪意があってやっている人もいれば、無知でやっている人もいる。平和な世の中のためには、後者が圧倒的に多いと思いたい。
実際、環境問題などは、最初の頃は無知から始まっている事が多い。今だけここだけ自分だけ、という考えで、活動をしてきた結果ではあるが、自分たちの生活やビジネス活動がこれだけ地球にダメージを与えるとは、昔は分からなかったし誰も知らなかったはずだ。
このことは、私達個人個人の健康問題で考えると、理解が早い。昔は、ほとんどの病気の原因が解明されていなかった。それが日々の医学の進化で、病気になるメカニズムや原因が見える化される。そうすると、今健康でも、将来は、健康を害する可能性があるということが、分かってくる。
今問題でなくても、将来問題になると分かれば、早速、未病対策に取り組む人が出てくる。一方でそれでも、今大丈夫だからと、ほったらかしの人が沢山いるのも事実でもあるが。
かといって、おそらくこの健康のテーマにしても、近い将来、病気になる原因が全て解明されることがあるかと言えば、人間である限り、永遠にそうならないと思う。
つまり、常に問題(病気)は新しく生み出されると思う。
さっきの環境問題にしても、仮に人間がこの数十年で克服することができたとして、その間に、他に気づかないような新たな問題を生み出す可能性がある。
人間は、生存している限り、必ず何かの問題を生み出して、その中でも、良識ある人、健全な意識の高い人が、解決しようとする。こんなことを繰り返していくような気がする。
これを人間が集まってする会社活動や組織活動に置き換えても、同じで、人が集まって何かをしようとすると、必ず、様々な問題が生じる。そして、それを解決するための方法論や実践から学んだ行動原理などが生み出される。
そして、しばらくは、それは機能する。
しかし、この問題が解決したら、また、別の問題が生まれる。結局、会社活動や組織活動にしても、永遠に問題がなくならない。
こんな風に考えると、どこかであっさり腹くくって、考えた方が自然だ。
問題を生み出すのが人間。
仮にそれがモグラたたきだったとしても、新しい問題を解決するのも人間。
こんな感じて、身の回りの事に対処出来たら、ストレスも軽減できるように思う。
以上