[本文引用]
日本中のどこにいても、今話題のDX社会の事が気になる。
もちろん仕事柄、DXについては、ちゃんとした見解は持っている。IT活用の軸はブレることはない。今回は、一般市民の立場として、ITの恩恵で変わりゆく生活環境や社会の事を思いつくままに書いてみる。
最近は、コンビニや百均ショップなどでのセルフレジも増えてきた。私もたまに使うが、まだ、人に対応してもらうレジの方が楽だと思ってしまう。正直、一つずつ商品を手に取って、バーコードを読んでと言うのは、結構な手間だ。
もちろん、世の中全てがそうなれば、そういう社会、そういう時代だと割り切って馴染んでくるものとは思っている。
先日、東京出張の直前、急遽の寒さ対策に、ヒートテックとマフラーを買いにユニクロに行って驚いた。レジには人がいない。ここもセルフレジになった?どうも私がコンビニで使ったことのあるのとは違う。しかも籠の中に商品を入れてくださいと、書いてある。
しばし戸惑っていると、サポートの定員さんがすかさず寄ってきた。このままにしたら清算できますと。これには少々驚いた。とても便利である。
と思いつつ、私のようなタイプは、すぐに余計な事が頭を巡るものである。タグがついているのだろうか。服だからできるので、流石にこれがコンビニのシュークリームやアイスには難しいよな。
その一方で、やっぱり、セルフレジの完全自動化を期待している自分がいる。なんと、横着で怠け者であることか。
世の中、徐々にではあるが、レジの清算が完全自動化に向かう雰囲気だ。子供の頃の駄菓子屋のおばあちゃんはどうなるのだろうか。人間は一体どこに向かうのだろうか。
こんなことを考えながら、新幹線に向かった。
新幹線の乗車券は、随分前からICカードである。が、改札で座席番号を印字した小さい紙が出てくる。これを頼りに座席に座る。
ところが、慌てて別の座席に座ってしまい、その席に座るべきお客さんに、すみません、ここは・・・と言われることが時々ある。
これも考えてみたら、座席チェックは、スマホのQRコードか何かで、自動的に簡単に出来そうなものだ。もっとも、その必要性がどこまであるのかということはあるが。
今、スマホを起点にすれば、位置情報や移動の情報など、大抵記録できる。ある意味、どこにいても、自分の居場所は記録される時代になりつつある。監視されている気分にもなる。だからこそ、本当に一人で心底ゆっくり過ごすためには、スマホから離れることが一番である。
品川駅につき、会食予定のレストランへ。ここでも入室の時の検温などはセルフだ。今では、当たり前になった。でも、これもコロナ禍が始まってすぐの頃は人が検温するのが普通で、セルフで自動測定はとても珍しかった。
そして、ホテルにチェックイン。いつもより遅かったのもあるが、21.00頃の行列に驚いた。観光客なども戻って来たようだ。それにしても、チェックインで15分近くも待つとは。
チェックインこそ、スマホでシンプルにできる。コンビニのセルフレジより簡単だ。
そういう意味で、DX社会はまだまだ過渡期であると思う。このホテルは、数ヶ月ぶりだったが、少しの進化もあった。
宿泊の情報を記入するものが、紙から電子パッドに変わっていた。必要なところは、電話番号とサインだけ。常時泊っているので、私の基本情報はすでにデータにある。
今どきは、パッドにタッチペンでサインするところは、レストランの精算などでも増えてきた。
日本のような成熟した社会は、このように徐々にITの仕組みが導入される。そして、その過渡期には、私たちは、結構手間暇がかかり、面倒くさいと思う。
つまり、しばらくの間、ものによっては、10年ぐらいは、常にアナログとデジタルの二刀流をしっかりマスターしないといけない。
その先にどんな社会が待っているかは私には想像つかないが、ホテルにしても店舗にしても、やっぱり人に受付や清算をしてもらいたいと思う自分もいる。結局、DX社会の過ごし方は、一人一人の選択の問題だと思うのである。
以上