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DX時代の本質とは、人間らしさの回復である

ユーザー
サイト管理者
日付
24年11月13日 09時20分
元記事URL(外部サイト)
https://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12874834316.html

[本文引用]

 

近ごろ、ふと過去を振り返ることが多くなった。

人生が長くなると、自然と過去の経験に思いを馳せ、未来の社会や人々の暮らしに自分が何か貢献できるのではないかと考えるようになるのかもしれない。これは、IT分野で約40年間も働いてきたからだろう。私にとってITは単なる仕事以上の存在だが、その進化の速さには目を見張るものがある。最新テクノロジーとしてのITやAIは、そもそもなぜ人間が発明し、活用しているのか、改めて問いたくなる。

 

ITとの出会いは偶然だった。

もともとは建設会社で現場監督をするつもりだったが、配属先が突然「電算室」になり、人生が大きく変わった。31歳で起業した際もIT分野を本業には選ばず、ベビー用品のリサイクル事業からスタートした。その後も高齢化社会や女性活躍推進に焦点を当てるなど、さまざまな挑戦を重ねてきた。多くの失敗を経験しつつも、持ち前のITスキルで生計を立てた時期もある。

 

ほどなくして訪れた第三次ベンチャーブームとITバブルの波に、私は違和感を覚えた。ITで収益を得ることは問題ではないが、業界には健全でないビジネスが多く、それを放置しておけない思いが募っていった。今もその考えに変わりはない。ITやDX、そして生成AIも、所詮は人間を補完する「ツール」に過ぎないはずだが、まるで魔法の杖のように宣伝される風潮には警鐘を鳴らしたい。

例えば先日、通販サイトで水回り修理用の防水テープを注文した際、定期購入が初期設定されていたことに驚いた。AIによるレコメンド機能が組み込まれているのだろうが、ユーザーの実情を全く無視しているように思えた。顧客のためにあるはずのAIが、果たしてどこまで生活者を理解しているのだろうか。むしろ、無駄な購買を促す仕組みになっていないかと疑問を抱かずにはいられない。社会問題化しつつあるダークパターンの典型である。

 

結局、優れたITもAIも、使い方を誤ればITに不慣れな人々がそのしわ寄せを受けるだけだ。生成AIの進化は目覚ましく、研究者でさえも驚くスピードだという。IT業界に40年身を置いてきた自分も、日々その急速な変化に目を見張る。創業当時に生成AIがあったらどう活用しただろうか、と考えることもあるが、反対に、時には徹夜で積み上げてきた自分の努力や経験があったからこそ、今日の自分があるとも思う。ITもAIも、元はただの道具であり、入力がなければ単なる箱でしかないのだ。

 

農業に例えるならば、畑を耕し、気候に対峙しながら根気よく育てて収穫するプロセスがある。しかし、今のところ生成AIは大半の使い方は、畑も耕さず、ただ刈り取るだけだ。これでは真の成り立ちや持続性は望めない。ITやAIも、汗水を流しながら、試行錯誤の末に知恵や経験が培われるという人間本来のプロセスを大切にしなければ、長期的な発展は期待できない。便利だからといって、安易にITや生成AIに頼るのは、真の成長を放棄するのと同義ではないだろうか。

 

ITやAIが、私たち人間の「人間らしさ」を取り戻すために活用される時代が来ることを願ってやまない。

そのためには、人間であるからこそできることを見極め、今後はそこに集中していくべきだと強く感じている。