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新興国の起業家たちに何を学ぶか

ユーザー
サイト管理者
日付
18年2月19日 14時17分
元記事URL(外部サイト)
https://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12354106020.html

[本文引用]

2017年12月、新興国の起業家を数人招いた

「~新興国の起業家が生まれ、羽ばたく日本へ~」とサブタイトルを題した

ハッピーキャリアシンポジウムを東京で開催した。

会場は多くの方々にお集まりいただき大盛況。

しかし、私自身、何に一番衝撃を受けたかといえば、

新興国から日本にやってきて起業した彼ら・彼女らの講演である。

話を聞きながら、目から鱗が落ちた。

 

そのときの聴講者への事前案内文を少々長いが紹介したい。

 

 

 急激な人口減少の日本、すでに多くの外国人が日本で働き、

 日本の経済を底辺から支えています。

 今後も、日本で働く外国人や留学生は増加の一途でしょう。

 国内でも彼らと一緒に学び働く機会も多くなります。

 そんな急激な変化の中、

 起業を選択する若者外国人も少なくありません。

 長い間、日本は起業家の少なさが問題視されていますが、

 外国人の起業家に期待する時代が

 到来したとも言えるでしょう。

 日本の変革は彼らがリードしていくことに

 なるかもしれません。

 日本での経験を活かし、起業家として

 日本や成長著しい自国で大活躍できる機会も沢山あります。

 彼らの熱き想い、行動力を身近で感じて

 新しい時代の幕開けを実感しましょう。

 

 

 私は1993年の暮れに起業した。ほどなくして第三次ベンチャーブームが

到来し、世間から私もベンチャー起業家と呼ばれることも多かった。

あれからすでに四半世紀が経ち、この間に多くの起業家と出会ってきた。

仕事がら中小企業の創業者との付き合いも多い。自分で言うのもなんだが、

長い交友関係のある仲間の起業家と比べても、あらためて振り返ると

私も平均的な苦労はしてきたんだと思うこともある。

一心不乱に走っていた若い時は、それが苦労と気づかなかったのだろう。

若い頃はガムシャラに突き進むことで降りかかるさまざまな問題を解決していた。

 

 経営者である一方、創業時から起業家支援も積極的に行ってきた。

20年以上たった今でも試行錯誤しながらも続けている。

今も創業経営者として奮闘する毎日だ。常に「起業とは? 経営とは?」と

自問自答する日々である。

そんな私の現在の関心は新興国の起業家に向けられている。

 

 ご存知のとおり、日本は外国に比べて起業家が生まれにくい国である。

これは統計データを見ても明らかである(図1参照)。

 

 

 私も仕事がら米国や近隣諸国の起業家の事情もある程度は把握しているし、

このギャップを何とか変えようと微力ながら活動してきた一人でもある。

日本の起業家が少ない原因のひとつは国民性でもあるといわれている。

また、起業家が避けては通れない資金調達の際の金融制度の問題も

しばしば指摘されている。そして、失敗すると再起が困難な国であることも

起業家を増やす上ではマイナス要因にしかならないだろう。

実際、失敗に対する恐怖感は起業した身として痛いほど感じてきた。

私くらいの年齢になると良い意味で開き直ることもできる。

挑戦を楽しむ余裕もでてくる。しかし、一般的な日本人にとって

日本という国で起業することは大変勇気を必要とするのは

疑いのない事実なのである。それでも少しは変化の兆しはある。

米国にならってようやく直接金融のしくみも増えてきた。

しかし、いまだに借金のせいで失敗から立ち上がれない経営者仲間もいる。

 

 このような背景を見ても、やはり今でも日本は起業家が生まれにくいし、

起業家にはハードルが高い国である。日本のこの現状を少しでも改善したいと思い、

起業支援の活動に参加し、機会があるたびに自身の意見やメッセージを発信してきた。

そんな私が昨年末、新興国の起業家たちの熱いスピーチに衝撃を受けたのである。

それは彼らが起業家として非常にハングリーである点であった。