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“考える”ということを“考える”

ユーザー
サイト管理者
日付
17年1月10日 14時29分
元記事URL(外部サイト)
https://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12236773332.html

[本文引用]


年末年始というのは色々な意味で節目となる。
日本人には子供の頃は餅つきから始まり、紅白歌合戦からお節料理にお年玉・・・
確かにどれも楽しいことばかりだ。
子供の頃、お正月が近づくにつれ、ワクワクしていたことを今でも思い出す。
50歳を過ぎて感じるこの正月の時間というのは人生の節目としての習慣化ができているようで、
私にとっては今年も日本の世間の正月の様子を少しは感じることができた。
そして、正月早々にベトナムに飛び、現地の活動の中で海外からも新鮮な視点で色々と
考えることができ、とても有意義だった。


“考える”というテーマは経営者にとっても新入社員にとっても、
能動的か受け身かの違いはあるが、とても重要である。
働く限りは常についてまわるし、一般的には考えるスキルが高い人が仕事ができる人である。
人間関係も何も考えない人より考えている人の方が付き合いやすい。
考える人の方が豊かに人生を送っていると思う。
 
特に仕事をする上では、考えることがすべての土台になることに
異論がある人は少ないと思う。
考えない人と仕事はできればしたくない。
私は多様な方々とお話しすることが多く、もともと好奇心は人一倍強い方だ。
最近、時々振り返ると能動的に考えることに対してすごく神経が研ぎ澄まされつつあると思う。
考えることが楽しいのである。
20歳前後の学生時代、まったく何も考えずにのほほんとその日暮らしで過ごしていた頃に比べると、
今の私は考えることが習慣化されているので自分でも驚く。
どこに行っても誰と会っても何をしてても“あーでもない、こーでもない”と考えている。
そんなわけで私が最近ビジネス活動や社会生活の中で考えたことや考え中のことをいくつか
書きたいと思う。
 
まず、“変化の時代”について考えてみる。
今、経営を指南する書物や経営者自身の発言でもそうだが、今は変化の時代である。
という論調が大半である。
確かに、私が働き出した30年前に比べると経済の安定感はなくなってきたし、
企業の倒産話も劇的に増えている。
経営環境も複雑で先行きの予測は難しい。
だから、短期的視点では、30年前に比べたら、とても今は変化は激しいと私も実感する。
しかし、戦前戦後ぐらいの生まれで今もご健在の方から見たら、そうは思わないと思う。
どう考えても戦後の復興期に比べたら、今は変化が少ないと思うし、安定している。
不安やリスクは少ない。
さらに明治維新ぐらい昔に戻れば、あれからの約150年間の日本の変化を考えると、
その頃にはとても想像できないようなことが日本で起こり続けている。
そう考えると、世間が喧伝しているほど大きな変化は起きていないと捉えることもできる。
メディアや世間に振り回されて、変化が激しいから大変・・・と思い込むのではなく、
別の視点でよく考えてみれば捉え方が変わることも多い。
安定した時期は右肩上がりの高度経済成長期の真っ盛りのたった20~30年間しか
なかったのだと理解できれば、この変化の実態も透けて見えるだろう。
これぐらいの変化は逆にチャンスしか見えないのではないかと思う。
 
次はシニアのことを考えてみる。
日本は高齢化と少子化が重なり、とても暗い空気が漂っている。
人口が減ると商売のパイが減る。この視点で見れば国内マーケットが縮小するのであるから、
企業経営は大変だ。また、個人の視点で見てもシニアばかりになっていく日本国内では
不安感が先行し、蔓延している。
そして、実際に50~60歳で気持ちの定年を迎えて老け込んでしまう人も多い。
一方、政府は高齢者の定義を一気に引き上げて75歳以上にしようとしている。
このギャップ感は今のところ広がるばかりだ。
私が最近読んだ本で、とても面白かった本を紹介したい。
「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社)である。

 


今、日本などの先進国で生まれた人は、半分以上が100歳を超えて生きる。
日本だけでなく、この100年間で世界の平均寿命が伸び続けていると述べられている。
さらに、この伸びは衰える様子はないという。この本の内容には他にも共感する点が多かったが、
寿命が延びることを論理的に書いてあり、部分的には予想していたこととはいえ、
論理的に書かれているとにわかに元気が湧いてくる。
一昨年の拙著「もし波平が77歳だったら?」にも書いたが、
私の世代などは働き出したころの定年はひとつのゴールだと思っていたが、
今の時代はどんどん先に延びてい