[本文引用]
先週の土曜日、新興国の起業家の皆さんとオンライン座談会を行った。
我ながらとても楽しいひと時となった。
視聴者からもアンコールのリクエストも頂いた。刺激的で気づきの多い座談会が出来たと思う。
正直、ぶっつけ本番のライブで行った。事前に幾つかの質問事項はお伝えしていたが、気心知れている皆さんという事もあり、ざっくばらんに皆さんの本音トークが炸裂だ。
この模様は、後日オンライン視聴も準備中です。
やっぱり、新興国の起業家は日本の今の起業家とは違う。
一言で言えばハングリー。比べ物にならないぐらいの苦労が当たり前である。
20年以上前に初めて来たフォン社長を筆頭に、今のように恵まれている時代に日本に来た訳ではない彼らの体験は貴重だ。未来への希望と未知の国への不安を抱き、先進国日本で勇気をもって学び働く事を決断した彼らには起業は必然だったに違いない。座談会を通して改めて確信した。
私は、日本の起業家増大の課題には常から関心がある。
私が27年前に起業してしばらくして、確か第三次ベンチャーブームが始まった。
私はただ単に会社を創っただけのつもりが、気付けばベンチャー企業の定義に当てはまっていた。
お調子者の私は創業から数年の間にベンチャーブームに巻き込まれてしまったのである。
私は神戸で活動していたが、当時の東京では渋谷ビットバレーがベンチャービジネスの話題を独占していた。
今になって振り返ると私もベンチャーブームに踊らされていたと思う。
流されるままにベンチャーキャピタルからの出資も受け、一時期株式公開が経営の目標と錯覚するぐらい、地に足がつかない時期を過ごした。東京で起業していたらとっくに私は経営は放棄していたかもしれないと今でも思う。
その後、ITバブルの崩壊、リーマンショクなど紆余曲折の中、なんと