[本文引用]
日本はIT後進国なのか?
このコロナ危機、メディアでこういう論調がチラホラ登場しだした。
あまりにも針小棒大というか、本末転倒というか。
全部追っかけてはいないが、だいたいの意見や批判はこの辺りだ。
隣国の台湾、韓国。そして発生源と思われる中国などでもITを活用して、感染症の拡大を抑え込んだと言われている。私もテクノロジーの観点から考えて、これは間違いないと思う。それに比べて日本は遅れている?
もう一つがテレワークである。この数か月は在宅勤務が日本人の頭を支配した。
本来は在宅勤務はテレワークの一部に過ぎない。
この詳細の説明は別に譲るとして。
このテレワークを阻害しているのが、
印鑑文化と行政のIT化の遅れというニュースになっている。
企業のテレワークに関しては当たり前のように大企業は導入がスピーディに進んだ。特に導入率が高いのは都市部である。一方地方で中小企業となるとテレワークは進んでいない。
ここでよく考える必要がある。
そもそも、地方でテレワークが絶対必要なのか?
単純に考えただけで見えてくることがある。
感染症対策では人の密を極力避けないといけない。密な場所はどこか?
日本中が対象ではあるが、
やはり街全体の密度で考えればそれは都会である。だからテレワークは本来はまずは都会で必要な話なのである。
印鑑文化がテレワークを阻害している?
もちろん、完全に否定はしないが、そもそも日常業務で印鑑を押さないと業務が回らない会社がどれだけあるのか?
私は経営者だからよく分かる。
経営者であれば借り入れの債務保証などには実印が必要だ。それ以外は三文判でも事足りるし一般の社員と変わらない。
事業部長は?
もちろん印鑑を押す機会はあるだろう。ただそれは会社の実印ではないはずだ。会社の通常の印鑑である。事業部長なら家に印鑑を持って帰ればよい。
会社と会社の業務提携?売買契約?に必要?
年に実印やしかるべき印鑑を押さないといけない業務がどれだけあるのか?
結局色々と考えていくと印鑑がネックなのは行政がらみだけとなる。
で、行政はIT化が遅れている。確かに。
だから何か問題なのか?である。
ITの専門家はみんなが分かっている。
2000年にe-Japan(イージャパン)構想を世界に先駆けて発表しておきながら、この部分は進んだ国に比べたらかなり遅れている。
最近比較によく出るのが例えばエストニア