[本文引用]
今、ビジネスにおける情報共有化のツールは何がメインだろうか?
私は働きだしてから約35年間、ITに関係する仕事をしてきたので、
この期間のITの変遷については、実践者としての体験がある。
私が働きだした頃、携帯電話はなかった。
お客様などとの連絡は電話とFAXが主役であった。あとは手紙。それと盆暮れの挨拶の年賀状、暑中見舞い。
まだまだ、アナログの風情がたっぷりの時期だ。
確か私が20代のころにポケベルが登場した。
私の記憶では、ポケベルは何年か使っていたと思う。
言うまでもなく街中には公衆電話があちこちにあった。
その公衆電話もほどなくテレホンカードになって進化したが、今は公衆電話は特定の場所にしかなく探すのは大変だ。
私は1993年12月、SOHOワーカーとして独立した。
パソコン通信を利用して、今でいうテレワークスタイルで起業した。
オフィスは借りる考えがなかったので、
自宅の四畳半をオフィスとして登記しビジネスを始めた。今でいう在宅勤務である。
ほどなく、秘書代行業で本店登記と電話代行だけを委託して活動していた。
今にして思えばこのスタイルは最先端だったかも・・。
数名の社員は全員在宅で、お互いのやりとりはパソコン通信でメールの交換をしていた。
インターネットがなかった時代の事だ。
あとは、それぞれの自宅の固定電話である。
創業1年後に阪神淡路大震災が発生し、
思うところがありその半年後にオフィスを借りた。
多分、この衝撃的な事がなければ、ずっとテレワークだったと思う。
この頃と記憶している。私が携帯電話を保有したのは。
今でいうガラケーだが今の4倍ぐらいの体積で重かった。
料金も当然に高かったが、社長という身分にかこつけて、携帯電話を使っていた。
同時に、友人に勧められて携帯電話販売ショップも始めた。
当時は車で移動中などに、携帯電話で通話ができるだけで感動したのを覚えている。
創業時はビジネスと言ってもその日暮らし。
あの時の神風(経営をしているとこう思うことはたまにある)を今でも覚えている。
仕事の切れ目に、途方に暮れて車