[本文引用]
最近、会社としても個人でも環境ビジネスに力を入れだした。まずは関係する知見を深めることと、関連する情報を収集することが第一歩となる。
もちろん、すでに環境ビジネスに取り組んでいる先進的な企業も沢山ありそういう情報には特に関心は高い。
しかし、それよりも環境についての基礎の知識を知ることが最も重要だと考えている。
具体的には、今の地球上の数多ある環境問題や地球温暖化の問題、森林破壊の実情など知っておかないといけないことが沢山あるのだ。
あるテーマを決めてビジネスに取り組もうとする際に全体を俯瞰して把握することはとても大切だ。
木を見て森を見ずでは、特に複雑で対象範囲が広い環境問題は不十分だ。森を見て木を見ずになる事もいけないが、まずは環境問題に関する森を把握することが重要だと考えている。
あれこれ専門書も読み漁っている間に、バランスの取れた素晴らしい検定のテキストを見つけた。
ECO検定をご存じだろうか?
東京商工会議所が始めたその名前の通りのECOに関する検定だ。
このテキストを眺めてみると、実にバランスよく網羅的にまとまっている。
私は、この検定は受験しようとは考えていたが、
コロナ危機で秋以降に先送りだ。
状況次第ではさらに延期にもなる可能性もある。
受験することも重要だが、このテキストに関しては受験するかどうかは別としても、多くの人に読んでほしいと考えているし、普及のお手伝いが出来ればとも思っている。
この検定のテキストには若い人たちにはぜひ身に着けてほしい常識が満載なのだ。
検定は受けるに越したことはないが、このテキストを読むだけでも価値はある。
ところで、世の中には仕事のための資格や法律で決められた資格が沢山ある。
あと、資格というものはそもそも役に立っているのか?を考えてみたい。
私自身は若いころ多少、資格には縁があった。
建築学科専攻で一級建築士は今も業務に活用している。
今は呼び名が変わっているが、特種情報処理の資格は最初のゼネコンで取得した。
大学を卒業してゼネコンで現場監督をするつもりが、意に反して情報システム室配属になった。
3つ上の先輩にプレッシャーをかけられ、どちらかというと強制的に資格を取った形だ。
今では感謝しているが、この先輩がいなければ資格は取っていなかっただろう。
結果的には、私はとても得をしたと思っている。
受け身での受験でも、その後ITの仕事にずっと関わってきた中で、資格の勉強で網羅的なITの基礎が身についたのだと思う。
これはこれで、今もビジネスには役に立っている。
資格試験については、失敗もある。
調子に乗っていた20代半ばでシステム監査の資格を受けた。こちらは合格できず、チャレンジする意欲も転職したことで消えた。
私の周囲に私にプレッシャーをかける人もなく、
20代で転職した企業では資格手当なるものがあり、その当時は自分の仕事力を上回って給与をもらっていたので、もらい過ぎですと、社長に自己申告したこともある。
本来の資格の活用からはかけ離れていた時期である。
丁度この頃は情報処理業界で、資格は持っていても仕事ができるとは限らない。
という都市伝説のようなことも言われていた。もっともである。
世の中には、医師の国家試験のように、免許として必要なものもある。
一方、情報処理関係の資格のように、入札などの要件に入ることはあっても、免許ではないので、資格がなくても仕事は出来る。
だから、仕事ができる人が資格を持つことはあっても、資格をもっているからと言って仕事ができるわけではない。
もっともな理屈であり、実際にこういう類の資格をもっている割に、仕事ができない人はゴロゴロいる。
私は30代では経営を始めた関係でその後、資格には全くチャレンジしていない。
中小企業支援をしていたので、中小企業診断士の受験を考えた時期もあるが、どちらかというと個人的な資格なので、結局受けなかった。
その後、公認会計士にチャレンジも考え事がある。公認会計士の友人に私がいるから近藤さんは取る必要がないと言われてやめた。
そして40半ばになり、突然、英語の勉強に目覚めて約3年間、2か月に一回、TOEICを受けた。徐々に点数も上がっていき、ヒアリングもできるようになってきた。
ただ、結果的に失敗したのは、実践の場つまり使う機会がほとんどなく、今はその当時のヒアリングスキルも衰えて、英語は読めるだけの元通りに戻ってしまった。
そんな私が、3年前久しぶりに資格を受けた。資格というよりも検定だが、いままで最高に役立ったと思っている。