[本文引用]
今、日本ではテレワークに加えてワーケーションとオンライン活動が一気に広がりつつある。
まずは、ワーケーションだが、もともと、ワークとバケーションをつなげた造語である。
働き過ぎの日本と世界からも揶揄されていた日本は、コロナ前にワーケーションは密かにブームになりつつあった。
コロナ前の具体的なイメージで言えば、リゾート地や観光地に滞在して、仕事する。オンとオフの切り替えというところに視点が行きがちだが、バケーションしながら働くスタイルに適している仕事は幾つかある。例えば、企画の仕事やクリエイテイブな仕事が真っ先に浮かぶ。当然、今どきはパソコン持参でネットでつないで会社や客先とやり取りするスタイルだ。
こういう風に仕事の側面からワーケーションを考えると、テレワークの一つの形態ともいえる。
もちろん、どんな仕事でも納期が迫ってきたら、バケーション感覚は消えるだろうが、それでも日常とは違う景色や空気の中でする仕事感覚は格別だと思う。
私は、日頃から国内外での出張が多かった。だが、私の場合は、ワーケーションをしていたとは言い難い。
宿泊先のホテルで仕事することは時々あるが、これはワーケーションでなく、単純にネットをつないで仕事をする、つまり、シンプルなテレワークだ。殆どが社内のMTGかお客様との打ち合わせだった。
関西にワーケーションで注目されているところがある。
私はこの3月に南紀白浜を訪れた。
そして、海岸からライブ配信をした。
私のワーケーションを試した。
南紀白浜は、もともと風光明媚な観光地であり、白良浜ビーチなど、紀伊半島でありながら、南国沖縄を感じる場所である。私が学生の頃はあこがれのリゾート地だった印象がある。時を経て、観光地の魅力の再構築と並行して、新たな企業の集積地としての活動が始まった。
今では、IT系企業が集積するワーケーションエリアとしても有名だ。
こういうケースは日本の他の地方でも生まれつつあった。
そんな中、コロナで様相が変わった。
そもそも、都市圏で働くこと自体の見直しが一気に進みだした。すでに都市圏の不動産も下落傾向だ。私は専門家ではないので、この先の予測はできないが、感覚的には、オンラインを使って仕事が出来る範囲まで勤務地が拡がる流れである。もちろん、主たる住居をどこに構えるかによって、勤務スタイルは大幅に変わる。
例えば、恒久的な在宅勤務を取り入れるのであれば、極端な話、日本の会社でも世界のどこに住んでも良い。実際、Facebookで働いている私の友人は、今、カリフォルニア住まいだが、日本に引っ越そうかなと考えていたりする。
あるいは、週一回首都圏に通勤して、あとは在宅を含めたテレワークとした場合、住まいの場所の選択肢は格段に広がる。
私が提唱しているお勧めのスタイルの一つを紹介する。
例えば、家族で地方に移住する。そうすると、一般的には単純に在宅勤務を考えがちだが、こ