[本文引用]
“つながり”
と聞いて何を連想するでしょうか?
IT業界で言えば、IOTが代表的で、
Internet of Things あらゆるものがITでつながることである。
最終的にどこまで実現可能かは未知としても実際は、加速度的に見えないところで、どんどんモノがITでつながっている。
社会が便利になり健全になるのであれば人類にとって大歓迎だろう。
あと、つながりと言えば、通信でつながるがある。ネットがつながるの話も最近よく話題に上る。例えば、wifiが顕著だ。正確な理解はどうかは別として、今やこの単語を知らない人がいるだろうか?まあ、そもそも、正確な仕組みや理論を知らなくてもよいぐらい一般語化されていくだろう。
そのうち、ネットでつながるために必要なしくみ、ぐらいの解釈でもっと広がるだろう。ここ数年でどれだけの生活者がWifiを話題にし意識し生活の必需品にしているかである。
まあ、こんな風に考え出すと、つながりは他にもいろいろとある。情報がつながるというのもある。
今日の本題は、六時の隔たりとしたい。
六時の隔たりをご存じだろうか?
例えば、自分が世界中の誰かに会いたいとした場合に、間に5人を介在すれば会える。という考え方である。世界はそれだけ小さいというニュアンスでもある。
アメリカの社会心理学者スタンレー・ミルグラムが最初に考えたとされている。
私が最初にこの言葉を知ったのはもう15年近く前だ。その時、出版の仕事をしていた中途社員が
“近藤さん、この言葉が近藤さんがしようとしていることにハマりますよ”
と教えてくれた。そして、それをコラムにも書いた。
その当時は、SNSはなかった時代である。
今では、私はブレインワークスのことを、
“人と情報をつなげる会社です”
と説明している。
感覚的な事で言うと、この説明に共感や納得していただける方が日増しに増えていると実感する。
先日も、建築関係のビジネスパートナーの伊藤実枝子さんとMTGしていて、彼女が、
ブレインワークスはコネクティングリーダーですよね。と表現していただいたことが、結構お気に入りだ。しかも、それは裏方さんの役割のイメージで。
今、SNS全盛期と言われている。
しかし、私は単なる過渡期だと思っている。
人類が手に入れたこの情報や人がつながるプラットフォームはまだまだ、ソフトウェア製品で言ったらβ版だと考えている。
それはSNSの仕組みや機能だけのことではない。もちろん、通信環境や通信インフラの進化も本格的にはこれからだ。4Gが5Gと盛り上がっているが、将来は誰にでも予想できる。進化が加速度的になりやがてこれもXG(クロスジー?)という表現になるだろう。
実際に、SNSの登場により、六次の隔たりが今は、3.5次の隔たりと言う説もあるようだ。
たしかに、そうそう。そんな感じと感覚的には同意したくなる。
しかし、現実はそうではない。
人の適応が追いついていないのである。
六次の隔たりの原点に戻ってみよう。
自分が誰かに会いたいとする。
その誰かはランダムではない。特定の人に会いたいと思う。当然、その人に会いたい目的、会いたい理由が明確である。
そして、会うことによって人生が豊かになったり学びになったり、時としてあった瞬間相思相愛、一生の付き合いになるかもしれない。
ビジネスであれば、もっと、会いたい人を特定しやすいかもしれない。短期的な動機であれば、自分のビジネスの発展のために、探し当てたA社のY社長に会いたいとなり、仮にそれが成立したら自社のビジネスは飛躍的に伸びるかもしれない。中長期的には、世界を変えるようなアライアンスにつながるかもしれない。
実験ならともかく、現実社会では、いずれにしても、会うには目的がないと成立しないと思う。