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新興国の人達と働いてきた約30年で見えた世界と未来

ユーザー
サイト管理者
日付
20年8月28日 12時35分
元記事URL(外部サイト)
https://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12620848795.html

[本文引用]

 

 

私は、新興国の人達と働く事が平均的な人よりは多い。

 

初めて、私が新興国の人と接点が出来たのは、今からさかのぼること約30年。

私が26歳の時であった。

 

神戸にあった小さいエンジニアの派遣会社で働いた時の事である。

大卒後最初に入社した不動建設を4年目の年末に退社して、就職先を探していた時に、今から振り返っても不思議な巡り合わせで、神戸のこの小さな変わった会社で働く事になった。

 

この時の選択がなければ、私は今までも国内で日本人とだけ仕事して一生過ごしていたかもしれない。

変わった会社というのは、入社してはじめてわかった。この頃の私は、そもそも、人生を楽観的に考えていて、極端に言えば就職先はどこでもよかった。簡単に書くと、大手企業も含めて選択肢が幾つかある中で、住環境のみを優先して転職を決めた。

 

この変わった会社は、この時代に新興国からITエンジニアを研修生として受け入れて、ビジネスを考えていたのだ。

 

入社後早速、社長から

"近藤君、中国人とマレーシア人の育成をよろしくね"

あっさりと指示された。

 

私は、部下は日本人だと思っていたので、ちょっと大袈裟に言えば、青天の霹靂であった。

その1か月後に、中国人2人、マレーシア人3人の上司となった。

 

実は、私は、建設氷河期のゼネコンに入社したこともあって、最初の会社に在職中に部下はいなかった。退職までずっと、私には上司しかいなかったのである。

 

そういう意味では、私が部下を持ったのはかなり遅かった。しかも、いきなり、中国人、マレーシア人である。まあ、私は適応力が高いというか、楽観的だったので、なんとかなるとは思っていたように思う。

 

こんな偶然のきっかけで始まったことが、今のようにアフリカでも仕事をしているとは自分でも全くの想定外である。

 

先日、このあたりの事を、私のライブ配信の“ブレワ”でも話した。

 

 

あれから、中国、韓国、台湾、インドネシア、モンゴル、ユーゴスラビア、ベトナム、ケニア、ルワンダなどの新興国の人達の上司になった。インターンも含め一緒に働いたことがあることで数えれば、他にもたくさんある。

 

ちなみに、私は創業時から老若男女多国籍を目指してきた。それは20代の経験が影響しているのは間違いがない。

 

新興国の人達との接点は、常に未知数である。

例えば、私がベトナムでビジネスを始める時は、まずは、日本に研修生でやってきたベトナム人との接点から始まっている。その国に行って、何か調査したり判断したりしたわけではない。

 

縁ができたベトナム人を通して、その国を知り、後に訪問するという流れだ多かった。これは今でも続いている。最近では、アフリカからインターン生を多く受けて入れている。そうすることで、全く未知の国が身近になってくるのである。

 

 

 

 

そんなことで、最近では、知り合いはいるが、まだ行ったことがない国がどんどん増えている。

こんなことなら、バックパッカーのように若いころに世界中を周っていたかったと時々思う。今にして唯一の後悔かもしれない。

 

ただ、逆に言うと、行ったことがない国でも、その国の人とのつながりが出来れば、当該国に親近感が強くなりやがて未知の国ではなくなる。

改めて、考えてみたら、新興国の人達とつながりが増えるという事は、それだけの国を知るようになり、やがては世界の人達がつながることだとも思う。

 

 

 

 

新興国の人達と話していると常に新鮮である。

先日、メディアビジネスを任せているルワンダの現地法人の女性社員とのMTGで、農業産業の現状を日本に伝える動画作成の指示しいてた際の話だ。

ふと、頭にひらめいて、私の幼少期のころの村の様子の写真を彼女に見せてみた。

彼女の驚きと親近感を感じてもらった様子が印象的だった。

 

誤解があったらいけないので、断っておくと、少なくとも今のルワンダの農村の方が、私の子供のころの実家の風景よりも進んでいるとは思う。

 

よく、新興国でビジネスする人は、都会を都会と比べることが多い。私は、田舎と田舎を比べることも大事にしている。どの国もそうだが、特に農村の風景は本当に似ているのである。

 

タイムマシーンに乗ったような気分にもなり、だからこそ、新興国の農村の発展に一段と力が入るのである。

 

日本や先進国と新興国を比べたら、国によって差があるとはいえ、やはり30年から50年前の日本と言えるだろう。どの国もどの国の人も発展を願っているだろう。彼らの国の未来を想像すること