[本文引用]
人間は不思議な動物だと思う。
人間に人一倍関心がある私は、色んな場面でそう思うのだが、特にスポーツジムで運動している人を見かけて思うことがある。
都会を歩いていて、ふと見上げたビルの窓越しに見えるルームランナーで歩いたり走ったりしている人を見ると、人間は不思議な動物だなとつくづく思う。
新興国へ出かけることが多かったので日本に帰ってきた時に余計にそう思う。
狭い狭い空間で一生懸命運動する日本人を見て、複雑な心境にもなる。これは先進国の特徴でもあり日本だけの事でもないが、日本人の働き方と重なって余計にそう思う。
特に都会に住んでいる人や活動する人は、時間に追われている。電車が充実しているし運動する機会はあまりない。都会に暮らすだけで運動不足になると思う。便利が不健康を誘発していると言える。
そういう私も神戸に住んでいて、今もスポーツジムで水泳をしているし、40代は、ジムで筋力トレーニングした後で泳いでいたから、今振り返ると凄いことをしていたものだ。自分事ながら感心していたりする。まあ、トライアスロン志向もあったので、単に健康目的だけではなかったが今は一つの昔の思い出で、もう一度同じことは出来ようがない。
歩くことが健康に良い事は今や常識だ。高齢社会が急速に進展する中、歩く人は増えている。歩くことによってさらに元気なお年寄りが増えてくることは間違いがない。
そういう私も歩くことは、常に結構気にしている。最近はスマホの万歩計も見ない日はない。
スポーツは普段から心がけているが仕事の状況によって極端に歩く距離が減る時は体調があまりよろしくない。特に海外や出張の移動が重なった時が顕著である。
人間はそもそも遠距離でも平気で歩いていたはずである。戦国時代までいかなくても江戸時代でも人は皆歩いていた。飛脚もあった。人間は歩く動物であると思う。
便利な社会が進展すればするほど、人間は歩くことが不足して不健康になっている。
だから、意図的に歩く、運動する。それはそれでよいのかもしれないが・・・・。
これと同じように“考えること”も考えられるのではないかと思う。
最近の人は考えることが苦手な人が多くなった。
様々な要因があるとは思うが、インターネットやスマホに代表されるIT環境の進展の影響も相当大きいのではと思う。
ここ20、30年で振り返っても考える機会は明らかに減ってきた。IT社会の進化で、他にも影響が大きいことがある。書く機会、話す機会も減ってきた。フェイストゥフェイスのコミュニケーションスキルも顕著に衰退している。
“考えることを考える”というタイトルで以前の私のライブ配信“ブレワ”でも話したが、考えること自体でもビジネスやプライベート含めても奥が深い。
ロジカネルシンキングやクリティカルシンキングなどは特に有名だ。
仕事の現場だけとれば、考えるスキルは進化している部分もある。