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オンライン活用が本格化してイノベーションが起こる期待感

ユーザー
サイト管理者
日付
20年9月14日 10時26分
元記事URL(外部サイト)
https://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12624807317.html

[本文引用]

 

 

ここ最近、新聞などのメディアで“オンライン活用”の取り組みの記事が一気に目立つようになってきた。


コロナ禍で外出規制が始まった頃、ITの専門家や普段ITを使いこなしていた人以外は、ほとんどがオンライン活用の素人だった。

そもそも、こんな便利な日本で生活していて使う必要がなかった。

この数か月で、この生活の様相が一変した。


ビジネスの現場では言うまでもないが、官公庁・自治体にしてもオンラインへの取り組みが急速に進みだした。特に官公庁・自治体のイベントの類をオンラインで実施する動きが活発になってきた。当然、地域住民を巻き込んでのケースが多い。少なくとも立場上、予算消化は必須の中、やるしかない。という感じだろうか。


私は、セミナーなどで、オンラインビジネスの現状と今後といったテーマで何度も話してきたが、今は、日本だけでなく世界にとってもオンライン活用の試行錯誤の時期だ。そもそもIT社会が急速に進展してきている中、今のコロナ禍による経験はIT社会適応の突破口になると予測している。



そんな訳で、いつものように新聞記事をチェックしていて、オンライン活用に関する記事が数多ある中、ふと、印象的なある記事が目に留まった。


見出しは、オンライン公民館集う。一昨日の神戸新聞だ。西宮オンライン公民館が開催されたとある。

記事を要約すると、公共施設が休館になり市民活動の交流の場が無くなっている中、5月に福岡県久留米市で始まり、他の自治体に広がりつつある。今回は主催したのは関学の大学生とある。

テーマは色々なようだが、朝から夕方まで、福祉などの9テーマでトークゲストが登場。延べ約400人が参加したと。とある。

 

一言でいうと、コロナ禍がなければ、こういう活動は、ほぼ行われることはなかったと思う。

なぜなら、一般的に公民館に集うのは地元の老若男女だと思うし、こういう方々の集まりはとことんアナログだろう。会わなければ始まらないものである。少なくともコロナ禍前までは。


では、仮にコロナ禍が今後なくなれば、どうなるだろうか?と考えてみる。

こういう類のオンライン活用はきっと続かないだろう。やはり、地域のコミュニティの集まりは直接交流するほうが良い。


一方、どこにいても有益なトークが聞けるというオンライン特有のメリットを享受する部分は定着するだろう。

なによりも、私が注目したいのは、この記事の狙いでもあるだろうが、学生が企画し運営していることだ。

最近、学生インターンが増えてきている。その対象は基本的には企業である。

この記事のように、社会活動や地域活動への貢献での学生の活動は珍しいのではないか?

それとも、実は私の知らないところで今のトレンドなのかもしれない。

 

今の学生はITを上手に使える人が多いと思う。デジタル世代の特徴だろう。一方、シニアの方々はデジタルデバイドの弱者になりやすい。使いこなせている人は少数だ。

こういう記事の活動でも気になるのが、シニアがどれだけ積極的に参加しているかだ。


冒頭で書いたように、今は、色々な立場の人がビジネスを離れた場でもオンライン活用の試行錯誤期である。私の目指すところでもあるが、オンラインを上手に使って、若者とシニアの交流、学びの場づくりなど、この記事から期待できることが沢山ある。


オンラインを使うだけであれば簡単である。単なるツールとして考えれば、小学生でも使える。だからこそ、大事なのは使い方である。情報セキュリティや著作権侵害などにはに気を付ける必要があるとして、大事なのは人としてのマナーや人に対する気配りである。

コミュニテイの新しい形という見方もできる。人間関係の再構築でもある。

だからこそ、オンラインの使い方の教育も不可欠だ。

 

ところで、現時点で現実的にオンライン活用で一気に進みそうなものが幾つか挙げてみる。


一つはオンライン診療だ。コロナ対策のニュースでも頻発していた課題だが、限定的とはいえ、オンライン診療は今や当たり前のサービスななる兆しがある。これぞ怪我の功名だろう。


もう一つは、数年前から密かに期待されつつ普及していなかったスマートグラスである。これは直接的にはコロナ禍は関係がない部分が多いが、具体的に説明すると、例えば建設現場の職人の技を指導するケース。教える人は日本の鉄筋工のベテラン職人。学ぶのは、ベトナムの建設現場の未熟な職人。この職人はスマートグラスを装着して鉄筋の組み立て作業をする。それを教える日本の職人は自分の手元のようなイメージで現場そのものを目で見ながら指導する。こいうい応用は他にも幾らでもある。

私が関心がある日本のシニアの活用でいけば、日本でも海外でもどこでも遠隔地の職人見習いに様々な技術を教えることが可能になる。日本の匠の技の海外への伝承である。

もちろん、まだまだ、技術的に不十分なところは多いが、大いに期待できる分野である。

 

あと、もう一つ取り上げるとしたら、学びの場である。

例えば、ベトナムの日本語学校は、どこも似たような仕組みになっていて、小さい教室に少人数が集まり日本語を学ぶ。

こういう事態でベトナムでも今はオンラインで行われていることが多い。