[本文引用]
初めて本の著者6人でのフリートークを体験した。
とても新鮮で新たな発見が沢山あった。
昨日、私が企画運営するオンライン座談会“ブレインワーケーショントーク”を開催した。ここ数か月オンラインで様々な番組を企画運営している中でも、頭が活性化したし格別に楽しかった。
著者6人は、カナリアコミュニケーションズで出版頂いた4人の方、石井邦博さん、柿原まゆみさん、牧壮さん、澤岡詩野さんと、出版プロデューサーでもありライターでもありご自身の著作もある白鳥美子さん、そして著者の一人としての私であった。
私も出版会社カナリアコミュニケーションズの経営をしている立場でもあるが、著者としての立場でこういう企画に参加したのは初体験だった。
まずは、私から、皆様の紹介と私の考える本の価値を簡単にお話しをした。
私は、本に関わりだして約20年。今私は、本の価値は無限だと思っていて、未知の世界がまだまだ沢山あると確信している。
ビジネスとしてもイノベーションのネタが沢山あり、出版業界の改革ネタも幾つか温めてきている。それよりも何よりも、デジタル社会、ネット社会全盛期だからこそ、紙の本の価値が際立って見直されてくると確信している。
だからこそ、一人でも多くの方に著者になっていただきたいし、かつ、読書離れの昨今を憂えている一人でもある。一人でも多くに読書という世界の魅力を拡げたいと考えている。
人間でしかできない本による知的学習の世界の良さを見つめなおすことによって、人類の英知の結集や先人の知恵の活用、そして未来への継承が劇的に進んで、世の中が健全に向かうのではと考えている。
話を昨日のフリートークに戻すが、
いわば、本は著者の分身でもある。このことを改めて実感した。今、ITやネットの世界てアバターの活用が発展しているが、それに負けずとも劣らない分身としての価値がある。
本を書いたことがある人にしかわからない。
著者そのもののご本人と、分身である著書が存在すると実際は6人だがその倍以上の人数でフリートークしている感覚になる。そんな話が凝縮されていたフリートークだった。
本の著者になる。ということは、私が初めて本を出した20年前も今も特別な世界の感はある。それは、本を出した著者がそう思っているのではなく、著者の周りの人の反応だ。
友人知人、家族親族なども含めて、本を読む側の人から見たら、本を書く人は特別だ。
例えば、今、日本で1年に本の新刊は総務省統計局のデータによると2017年で75,412冊である。本の出版点数は出版不況に反して随分前から2015年まで増加傾向にあったが、その後は減少気味ではある。ただこの10年はほぼ横ばいとしても差し支えないので、単純計算として10年間でも約75万冊である。
ということは、これまた単純計算して。本を書く適正年齢を仮に60年のスパンで考えたとして、日本人の人口が約1.2億人として、一生で本を書く人の数は?
7.5万/200万は0.0375人であり、100人に3、4人である。
確かに少ない。
実態は本を書く人は何冊も書くから、実際はもっと少ないだろう。
昨日のフリートークは限定ライブ配信だった。近々に編集して、カナリアコミュニケーションズのYouTubeチャンネルで、フリーで公開する予定である。
ぜひ、すでに著者の方もこれからの著者になりたいと考えている方もご覧いただけると幸いである。きっと幾つもの発見と学びがあると思っている。
そして、きっと本を書いてみたくなる人も多いと思う。
昨日、話題はしなかったことで、本の記録性がある。私は今を記録の時代、“記録の世紀”と呼んでいるが、
今の記録はデジタル化が主流で、今後も加速していくのは間違いがない。
一方、人類の歴史をさかのぼれば遡るほど、記録はアナログである。
グーテンベルクが印刷技術で