[本文引用]
お笑いが嫌いな人は世の中には、ほとんどいないと思う。
私も、もちろん、お笑いは好きだ。
子供の頃であれば、ドリフターズやコント55号。そしてタモリやサンマの番組はほとんど観た。他にも・・・挙げればキリがない。
まあ、同世代であれば、皆同じだと思う。
そして、私が30代だったころに始まった漫才ブーム。こんなことを書き出したら、お笑い芸人の名前を書いていくだけで終わってしまうが、まとめると、誰のファンというよりも、お笑いは人並み以上に好きだ。
また、関西人であるから特にボケとツッコミは意識する。言うまでもなく、計算されたボケは高度である。こういう話は別の機会とするが、笑いは奥が深い。
このお笑いをビジネスで考えることにする。
ビジネスとお笑いは直結しないと思っている人も多いかもしれないが、私は直結している。
ビジネスも突き詰めると人間関係である。
もちろん、利害関係者になると、お互いがWinWinの関係の着地点は、口で言うほど簡単ではない。例えば、タフな海外の人との交渉には笑いは似合わないように思う。
しかし、そうでもない。
よっぽど、危ない話でない限り、ビジネスは演じている部分は沢山ある。そういうタフな場面を演じてすることも多い。カッコつければ、タフなネゴが必要だから、スリリングな面白い仕事と言う世界もある。
こんな風に考えていくと、人間と人間のかかわりと言うのは、本音だけではない。
では、笑いが本音かというと、本気で本音で笑うネタや話もあるが、笑いのほとんどは、作り話である。
少なくと、相手を怒らせるためにしているのではない。笑わす。つまり、喜ばせる。楽しくする。気分転換になる。良い意味で気が緩む。元気になる。もちろん、笑いが健康に良いのは言うまでもない。
専門家の意見ならば笑いの効果はもっと山のようにあると思う。
喜怒哀楽という有名な言葉があるが、人間が健康で健全な状態とは、自然体で喜怒哀楽がでることである。
今の世の中、喜楽が少ない、世知がない時代である。ストレスも溜まる。日常生活でも言うまでもないが、ビジネスではもっとストレスが溜まる。
だから、ビジネスに笑いは必須である。
私は、昔から仕事の場面で如何に笑わすか?を真剣に考えて、実行していた時期がある。
多分40歳前後だと思う。
今は、そういう意識がなくなり、少しその上の境地、自然体で笑いに持っていく。今は何をやってもこんな感じだ。
ただ、誤解があるといけないので断っておくと、私も喜怒哀楽は人並み以上に激しいので、シビアな状況が必要な相応しい場面では、特に、社内では厳しいと思う。
更に、ビジネスにおける笑いを掘り下げてみる。
例えば、初対面の方との面会。
今なら、オンラインが主流だが、話をシンプルにするために、直接の初対面とする。
私なら正直、第一印象で笑わすことを先に考える。これができれば、あとは何を話してもスムーズだ。なぜなら、この人は面白い、この人は冗談好きなんだ、この人は好意的。
いろんな相手の取り方はあるが、他の行為と比べてみたら笑いの効果はすぐわかる。
例えば、褒めるというのも無くはないが、初対面でいきなり褒めたら気持ち悪い。また、いきなり怒られても困ったものだ。哀の様も勘弁してほしい。やっぱり、喜楽が大切だ。
何よりも元気な人と会うと、自分も元気になる。笑いがある人で元気がない人はいない。何回も言うが、若いころは笑いを意識的にしていた時もあるが、今はほぼ無意識だ。
あとは、人前で話するとき。
私も仕事柄、大小さまざまな会場で1000回以上は講演をしてきた。
スピーチの中で笑いを取る努力は当然として、一番集中するのは出だしである。
つまり、アイスブレークである。ここで当たるかどうかで、その日の講演内容は決まる。これは聴講者というよりも、自分の気分の問題である。
20年前、東京、大阪での講演の内容は違っていた。笑いのツボが違うように思っていたからだ。東京で笑いが取れても関西でさっぱりなことが結構あった。
自然とこういう違いも気にならなくなった。
なぜなら、私は15年前から、通訳を通してどうやってベトナム人を笑わせるかを努力をしてきたからだ。東京と大阪の違いはないに等しい。
ベトナム人を通訳を介して笑わせるコツを一つだけ簡単に紹介する。それは、通訳を笑わせることである。
さて、最後にもう一つ、笑いのシーンとして考えておきたいのは、やっぱり、今はオンラインだろう。
オンラインだから笑わせれないのではない。意外と結構簡単だ。
いつものメンバーであれば、普段が面白ければ、オンラインでも面白い。
では、初めての人にどうするか?
自分を笑わそうとすればよいのではと思う。自分が話して自分が聞いて