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危機管理の難しさが分かっている日本人はどれだけいるのだろうか?

ユーザー
サイト管理者
日付
21年5月22日 14時51分
元記事URL(外部サイト)
https://ameblo.jp/kondoh-blg/entry-12676019574.html

[本文引用]

 

 

最近の日本、どうなっているのかと心配していることがある。

いや、それを飛び越えて、いい加減に自覚しようよ。と言いたくなることでもある。

 

今のコロナ禍で特に顕著だが、どうも危機管理の難しさが分かっていないように思う。今は恵まれ過ぎた国だから、危機の体験が少ないのが背景にあるのが最大の要因であるのは疑う違う余地はない。


私は経験がないが、戦時中であれば、その時の人々は、恐怖と不安の中、危機の中で何年も過ごさざるを得なかった。戦後復興にしても、荒廃と貧困と絶望感からどうやって立ち上がったのか?

体験がない私には全く想像できない。


私は1962年生まれで、人生の危機的な体験など皆無で30歳までを過ごした。

ひょんなことから、31歳で起業して、予期せぬ危機に何度も巻き込まれた。もちろん、振り返れば自業自得ばかりではあるが・・・

そして、リスクマネジメントの本質を身に付けていかざるを得なかった。


リスクマネジメントと危機管理の関係性は後ほど少しだけ解説する。

 

結論から先に言うと、私の場合の危機管理は、いち小さな企業経営の立場なので、国の危機とか社会の危機といったレベルではない。

しかし一般のビジネスパーソンよりはリスクを背負って、仕事をしてきたので、仕事やビジネスの範囲に限って言えば、リスク察知力は高いと思っているし、リスクマネジメンと危機管理の基本は身についていると思う。

 

今回は、あくまでもこういう経験上の視点から、今の日本人の危機管理に対する考え方の甘さを書こうと思う。何のためかと言われたら、早く、日本人が茹でガエルから目が覚めてほしいからである。


もちろん、全体的な話ではない。日本人の10%から20%は、今の日本に相当危機感を抱いている。私の仕事柄、海外で仕事をしている人、特に新興国で仕事をしている日本人との付き合いが多いが、彼ら彼女らとは、今の日本に対する危機感のなさに危機感を覚えているという意味で共感している。

 

コロナ禍で、私は、日本が茹でガエルから目が覚めると期待していた。1年前からのブログにも何度も書いた。セミナーで話した。ライブでも話した。


しかし、ここ数か月、もっと悪い方向に向かっているような危機感すらある。

それは、今の多くの困難を打破するために、活動している各方面の責任者に対して、結果論での批判が多すぎる。


コロナ禍で、まずは、他の国と比べて、批判しても意味がない。私も世界各国の事情に通じている訳ではないが、少なくとも、新興国中心に現地の仲間の情報を頼りに考えてみると、日本はやっぱり恵まれ過ぎているのである。


確かに、ワクチンの遅延などの問題はあるにしても、何十年に渡って積み重ねてきた日本の体質や仕組みが急に変えられるわけではない。今回のパンデミックを予想した人はいなくはないが、ほぼ世界の全員にとって青天の霹靂、全くの予想外なのである。


人間は、経験のないことに、なかなか対策もできないし、危機管理もできない。

危機管理も備えていないと、ほとんど役に立たない。備えあれば憂いなしなのである。


だから、きっと現場の人は、OJYの気持ちだろう。ちなみに、OKYは新興国で頑張っている日本人が、お前来てやってみろと叫ぶ。これと同じように、お前が自分でやってみろと言いたいと思う。

 



リスクマネジメンと危機管理。

専門的すぎて、この関係性はなかなか分かりにくい。

先に危機管理を説明すると、起こってしまった悪い出来事に対する対処である。健康管理で考えればわかりやすい。今、病気で入院しているというのが危機管理である。


リスクマネジメントとは、病気にならないためにどうしておくかということであり、それは健康のために食事に気を付けるとか適度な運動を心がけるとかである。


私の会社経営に照らして言うと、もう30年近くになると過去の失敗の数々原因は分かっている。すべての原因の出発点は私であり、自業自得である。


しかし、例外が幾つかある。突然の阪神大震災の発生、ITバブル崩壊、リーマンショック、そして、今回の感染症。これは予測できなかったことである。


ただコロナ禍については、まだ終息が見えないにしても、一度経験すると予測できなかったことに備えることはできるようになる。


一般の方でも、災害時に備えて非常食のストックをしている人も増えている。地震保険にも入る人が、大きな震災後は増えた。


こんな風に、やはり、痛い目や大変な経験をして初めて、次に備えられるのである。


危機管理を乗り越えて、その経験と先人