[本文引用]
スポーツでも仕事でも、どんなことでも失敗はつきものだ。
そもそも、失敗しない人など存在しない。
失敗は成功の母と言われたり、失敗してこそ成長すると教えられたり。人生には失敗は尽きものだ。若い時の失敗は買ってでもしなさいと私も何人もの先輩に言われてきた。
しかし、だんだんと人生経験を積んでくると、同じ失敗だけはしたくないという意識だけは強くなる。
実際、同じ失敗を犯してしまう頻度は減ってはいくのだが、一方で何度でも繰り返してしまう失敗のパターンも存在する。
以前のブログで人はその人の性格に合った失敗をすると書いた。
特に自分の性格に起因する失敗は繰り返してしまう傾向は自分でも感じる。
言い方を変えれば、自分の弱いところ、甘いところが原因で同じ失敗を繰り返す。
今、世間では失敗から学びましょうと連呼だ。
だか、失敗から学ぶことはとても難しい。
多くの人が、失敗を糧に成長した、成功してという逸話を語る。
私ももちろん、こういう話は信じているし、そういう自分でありたいと思っている。
一方で、同じ失敗を続けている人も世の中には多いはずだ。
そういう自分が失敗しやすいテーマやパターンとは何かを知っていて、それを避けることも大切なのではないかと最近思うようになって来た。
話は変わるが、リスクマネジメントのプロセスの中に、リスク対策というアクションがある。
健康管理で考えれば、病気や怪我のリスクに対して、事前に適切にコントロールするということである。
リスクマネジメントの中には、回避という考え方もある。君子危うきに近づかず。要するにリスクを感じたらそれを回避するということである。
例えば、急に不慣れな登山にチャレンジすると、怪我をする可能性が高まる。
そういう時は、そもそも登山をしないと決める。
人間は弱い動物である。私はこのことを性弱説と呼んでいるが、失敗経験を積むことによって成長やスキルアップが望めることはチャレンジすればよい。しかし、どう考えても不向きなこと、苦手なことにチャレンジして失敗を繰り返すようなことに陥るのなら、それを避けるということも覚えた方が人生満喫できるのではないかと最近特に思うようになった。
実際、どんなプロフェッショナルでも苦手なことは沢山ある。オールマイティな人はなかなか存在しない。
若いときは、特に、がむしゃらになんでもチャレンジする。それは大切なことだと思う。そして、失敗を糧にスキルアップできることと、何度も失敗してしまうこどが区分できるようになる。
私自身も人並み以上に失敗を繰り返してきた。
創業してから30年経っても同じ失敗をしてしまっている自分に気づくことも増えてきた。
今後の残りの人生で、いままで何十回と繰り返している自分の失敗パターンを克服することにチャレンジしようという気持ちは無くはないが、それ以上に、そういう失敗は、治らないと割り切ることも大切なのではと思い始めている。
すくなとも、シニアと言われる世代になった時は、自分が苦手なものには関わらず、自分が得意なものをベースに楽しく過ごせたら良いし、そういう分野では常に高みを目指して、失敗を恐れず挑戦できればと思う。
以上