[本文引用]
とある8月の朝、私は書道道具を揃えるのに、神戸三宮にあるユザワヤに行った。
書道の道具を買うためだ。
最初は、書道の師匠から勧められた書道セットをオンラインで購入しようと思っていたが、買いそびれ慌てて単品で買うことになった。
書道に必要なものってなんだったっけ?
やや不安もよぎりながら、小学生時代の薄い記憶に頼り、硯、墨汁、文鎮、紙、下敷きを揃えて、午後からのオンライン書道教室の準備をした。
私の書道の師匠は、ウィリアムリードさん。
書道10段。山梨学院大学の教授だ。
今、私の会社が運営するBナビオン(オンラインコンテンツの配信プラットフォーム)のBアカデミーという学習コンテンツを提供するサービスがある。リードさんのオンライン書道教室は一押しだ。そのプロモーションもかねて、ライブで書道教室を私がおためし受講したのである。
まずは、リードさんの教えに耳を傾ける。
“習字と書道は違います”と言われて初めて、違いがあることに気づいた。
確かに、私の小学生時代は習字の時間だった。
ちなみに習字とは読んで字のごとく、字を習うこと。
参考に書道をデジタル大辞林で調べてみた。
毛筆によって書の美を表そうとする芸術。中国で古くから発達。日本に伝来し、平安時代に草仮名がつくられたことと相まって独自の発展を遂げ、世尊寺流・持明院流・定家流・青蓮 (しょうれん) 院流などの流派が生じた。
なかなか奥が深そうだ。
だからこそ、私の興味も強まる。
そんな訳で私の40数年ぶりの毛筆が始まった。
実は私は、普通の字を書くのがとても苦手である。自分で言うのもなんだが、字は下手だ。
小学生高学年の時に、母親に頼み込んで、字を上手にするための通信講座に申し込んだことがある。確か、商品の名前は、“ニチペンのみこちゃん”だったと思う。
その頃はとても飽き性で、一回、添削のやりとりをしただけで止めてしまった。
私が社会人になる頃は、ワープロが普及しだしたこともあって、字をちゃんと書くことに意識が向かなくなっていた。
そんな私でも習字の方は好きだったように思う。
実は、今回、リード師匠の教えに沿って、幾つか書いてみて、そんな感じを思い出した。
リード師匠の教えの基本は、コツを掴めば、短時間でそこそこに上達できるというものだから私には好都合。
書道に関しては、まだ、初心者の手前ぐらいだが、久しぶりに毛筆で字を書いてみて、結構、はまりそうな予感がした。
もう10年近く前になると思うが、自社のセミナー開催をしていた徳島のビジネスホテルに昇と書かれた大きな書が展示してあった。
これがその時の写真だ。
実は私はこの時から、自分が好きな字を毛筆でいつか書いてみたいという目標ができた。
流石に書道に関しては、毎日練習とはいかないが、リード師匠の教え通り、20時間の練習でどこまで上達するかを試してみようと思う、今は、初回のリード教室と自主練習で合計15分ぐらいかと思う。
近い将来、どこかの部屋に飾れるような書を書けるようになれたら満足できそうである。
以上