[本文引用]
私には、どちらかというと、音楽には無縁の印象があると思う。
もちろん、音楽を聴くことは好きだが、それほど造詣がある訳でもなく、最近は、車の運転で、邦楽を聞く程度だった。
その私が、あるアーティストの方との出会いから、音楽とは何かを考えるようになった。
夏の終わりの富士山の麓に訪れたのが9月半ばであった。なにせ、サウンドビレッジと聞いただけで、様々な想像が巡っていた。
富士山麓には有名な富士五湖がある。
私にとっての河口湖周辺は、ゴルフをする度に訪れていたので、すでに馴染みがあった。
今回は、山名湖の近くにあるサウンドビレッジに一泊した。
初めての山名湖も新鮮だったし、そこから見上げる富士山も格別だった。
サウンドビレッジとはどういうところか?
この響きで連想できる言葉だとは思うが、音楽家が集まる村。というのが私のイメージだ。
日本国内やベトナムで様々な活動を一緒にさせて頂いているアーティストの高谷秀司さんのお導きだ。
サウンドビレッジの歴史は長い。
1982年に、富士山ろくの自然に囲まれたこの場所で、音楽の創作活動やアーティストのつながる場として、スタートした。
サウンドビレッジで佇んでいると、大自然に囲まれた中で感じることが出来るものは、都会の喧騒や日常とは別世界だ。
私は、まだ、音楽とは何か?
人に表現して伝えることはできない。また、演奏することが出来る楽器もない。
小学校の時の音楽は超苦手科目の一つだった。
また、基本的には、私のビジネスの場と音楽はほとんど接点がない。
ただ、時代は確実に変わってきている。
経営にアートを活かそうとする考えや、生涯現役時代を見据えて、学習の場としてアートとしての音楽を重要視する動きも増えてきたと思う。
私の感覚は、大自然と音楽と言う関連性の中で、人が何かをつかみ取ることが出来るのではと思い始めている。
実際、アフリカで活動するようになって、人類誕生の中で、人間は音楽とともにあったことも最近知った。
感覚的には、知ってはいたが、やはり、アフリカの地で感じる音楽は特別感がある。
まだ、何か答えが一つでも出たわけではないが、山中湖のサウンドビレッシでの活動から、新たな発見が幾つも出てきそうに思っている。
私は、今、ブレスタを日本全国に広げる活動をしている。ここのサウンドビレッジでもブレスタをスタートする予定だ。
自然と音楽に囲まれた環境で、私たちが、ブレスタ活動することによって、日本の地方の活性化だけではなく、世界とつなぐ。
特にアフリカとつながる中での、音楽を通じての創造の場であったり、感じる場としての役割であったりができそうに思う。
私の人生にとって、あまり縁のなかった音楽が、最近はとても身近なものになって来た。
そろそろ、一つでも楽器をマスターせねばと、気も引き締まる思いである。
以上