[本文引用]
私は、人があまり考えないことを考えるのが好きだ。
例えば、スマホを人間がこの先、一万年使い続けたら、人間の指と手はどうなるのだろうかと考えてみることがある。
私なりの理解で書くと、人間は誕生以来、何かを意識的にし続けて、だんだんと進化して今の人間の姿になって来た。
二足歩行から始まって、今の手と指は、動物の中では突出して自由自在に動く。日本人ならとても巧みに箸を使うし、絵も書けば、手芸もする。
楽器の演奏などはその最たるものだ。プロのギタリストの演奏を間近で見る機会があり、本当に感心したことがある。まるで、手と指に目がついているようにさえ思う。
また、スポーツも巧みに手や指を使う。プロ野球の投手などはその典型だろう。握り方の工夫でいかようにでも変化球を投げる。
挙げ出したらきりがないが、人間の手と指は万能にも思える。長年の時間の間に少しずつ進化してきて今があることを実感する。
今、IT機器が私たちの周りに溢れている。
このIT機器は、今の人間の手と指の能力を十分に使いこなすようにはできていない。
今では、パソコンをブラインドタッチで打つ人は多い。
パソコンが世の中に登場した約40年前、ブラインドタッチが出来る人は、コンピューターの専門家かデータ入力するキーパンチャーぐらいだった。それが今やパソコンをするためにはブラインドタッチが当たり前になっている。
これこそ、人間の手と指の能力を最大限に発揮している動作だと思う。
ちなみに、私は未だにパソコンは指先タッチだ。
理由は簡単で、そういう訓練をする必要を感じずに、人並み以上にパソコンを使う仕事をしてきたからであるが、もう一つは、ワープロ代わりにパソコンのひらがな変換から覚えたので、いまだにローマ字入力があまりできない。だから一般的なブラインドタッチはできない。
今の自分を見てみたら、スマホは、大体の特定の指しか使わない。流石に、スマホのブラインドタッチする人はいないだろうから、私の場合、機器の進化が私に追いついて来たことになると、勝手に思っている。
今、スマホは世界中で使われている。
ということは、ほとんどの人が、スマホを使うのに、手と指の能力は十分活用することはない。一番多いのが、スワイプするために使う人差し指と中指か。それに親指。
いずれにしても、全部の指ではない。こんなことを考えていると、ずっとずっと先には、人間の手と指の形は変わるんだろうなと、人間の進化に想いを馳せる。
とは言いながら、言うのもなんだが、私は、以前からの考えで、スマホは近い将来無くなると考えている。それは、とても不便でストレが溜まるからだ。
携帯することができて便利な分、小さいがゆえにストレスが溜まる。
スマホを落とす、無くすリスクもそうだが、小さいと目にも悪い。また、やはり、文字入力というのが最大の負荷だと思う。
これはすでに普及が加速されているが、音声認識に変わるだろう。そうすると、本当に指は使う必要が無くなってくる。
そういう意味では、人間は進化しない。
一方、文字は手書きでと言うのはとても情緒があるし感性豊かな表現ができそうに思う。
だが、やはり、今どきは文字はタイプしたいものである。何かと修正も便利である。私のブログもパソコンだから書けると言うものだ。
そんなことを考えながら、今にして、ブラインドタッチは覚えておこうかなと思う。人間がタイプして文字を書く。というのは永遠になくならないと思うからである。
以上