[本文引用]
先週の土曜日、久しぶりの緊張感を味わった。
日本農業技術検定の2級を受験したのであるが、結果は惨敗だった。
この検定を受けた経緯はシンプルだ。
国内外で10数年前から行ってきた農業ビジネスをさらに本格化するために、南あわじ市で農園を創めた。この様子は先日、ブログでも発信した。
また、並行してアグリマスターズという新会社を設立した。
農と農業ビジネスの発展を心より願い一助になる行動をする有志が集まって立ち上げた会社だ。会社のミッションを引用すると以下である。
健全で持続可能な「農」を護り続け、
地球・人・自然が調和する世界へ
「農」は人類が農耕をはじめて以来、自然との共生と人々の命の根源を 支える重要な役割を果たしています。そして農家を中心とした農村に暮ら す人々が、「農業」を軸に持続可能な産業および生活基盤として、「農」 を護り続けています。この「農」の機能を、健全で豊かに持続・発展させ ることに取り組む人たちを、私たちは『アグリマスターズ』と呼びます。
こんな活動をしている中で、この秋に農業新聞の購読も始めた。
すぐに目に留まったのが日本農業技術検定試験の案内だった。1級、2級、3級とある。早速、テキストや過去問を購入し大体のあたりを付けてみた。
そして、1級と2級の受験を申し込んだ。
全くの言い訳であるが、年末の多忙も重なり、受験勉強は皆無に近かった。
一方で、子供の頃の農業体験とここ最近密にお付き合いしているプロ農家の方々との日々の会話や彼らからの学びを頼りに受験に臨んだ。
実は、受験の数日前に分かったことだが、日本農業技術検定とは別に日本農業検定というのがあったのである。日本農業検定の内容を確認してみたところ、今の私が受けないといけないのは、日本農業検定の方だったと分かった。
要するに農業の実務者の検定が日本農業技術検定。農や農業に関することを一般の人や経営者が学び、農や農業の大切さや役割、そして課題などを学ぶのが日本農業検定だ。
慌てて、日本農業検定の申し込みを試みたが、時すでに遅し。来年1月の試験日の申し込みは、11月末で終わっていた。
このことに気づいた私は、来年の日本農業検定を受けることに決めた。
そして、日本農業技術検定の試験日の前日には、受験はパスしようと思っていた。ミスマッチに感じたのと、準備不足で無駄な時間になると思ったからだ。
ところが、自分でも不思議な性格だと思うのだが、当日の朝になって、受けてみようと思う気持ちら変わった。
一つは好奇心。そもそも、2つの試験の違いがあるとしても、その違いを自分で体験するのが何かとよさそう。それと、ちょっとよこしまだが、SNSの投稿ネタにもなるかなと。
実は、本音でいうと、もしかしたら、今までの体験と知見で通るのではと思いだしたのもあった。
そんな訳で、大阪までの移動時間と試験が始まるまでの30分ぐらい、慌ててテキストを読んだ。
結果はまだ出ていないが、感触としては惨敗だった。
当たり前だが、2級の試験に続けてある一級はパスした。(最初からそのつもりではあったが・・・)要するに、私の考えが甘かったという事だ。
それと同時に、わずか60分の試験の間に、色々と考えることが出来た。
分からないにしても50問の試験問題を懸命に読んでみた。あたりがついたのとまったくの勘でマークしたのがあるが、実際に問題を解きながら想った。農業の深さと専門性の高さは凄いなと。
私はITなどの仕事をしているが、ITの仕事は専門性が高く特殊に思われがちだが、私は必ずしもそうは思っていない。基本は組織を含めた人間と機械が相手だ。だから扱いやすい。
ところが、農や農業の相手は自然だ。自然というのは変化に富んでいるし多様だ。そういう環境で農業を営む。もちろん、経験と勘と度胸という部分もあるだろうが、仮にそうだとしても、膨大な知識とノウハウが必要であることが分かる。また、それは日々進化する。
専門性がとても高いし科学的でもある。
だからこそ、来年は、現場に必要な日本農業技術検定に合格したうえで、日本農業検定にもチャレンジしようと思う。
以上