情報は共有するのではなく醸成する時代へ
情報を制する者はビジネスを制する。この言い回しが当たり前だと思っていた時代があった。20世紀の終わりから21世紀にかけて、IT化がビジネス社会を変えつつあった。同時に、情報が経営の重要な武器になった。経営情報と私は表現してきたが、顧客情報、コンペティター情報、人事情報、技術情報、クレーム情報...
情報を制する者はビジネスを制する。この言い回しが当たり前だと思っていた時代があった。20世紀の終わりから21世紀にかけて、IT化がビジネス社会を変えつつあった。同時に、情報が経営の重要な武器になった。経営情報と私は表現してきたが、顧客情報、コンペティター情報、人事情報、技術情報、クレーム情報...
今の歳になって自分の仕事人生を振り返ることが多くなった。40年近く働いてきたので、流石に働く人生の判分は過ぎている。思い起こせば40歳になった時、40歳が人生の折り返し点と頑なに私は思っていた。マラソンで言えば、半分を過ぎて、ゴールに向かってまっしぐらという年だった。あれから数えてもすでに2...
今の日本でも物々交換という習慣はある。都会ではほとんど成立しない行為だと思うが、田舎にいけば、今でも物々交換はご近所同士で行われる。農家の人が漁師と物々交換する。これは商売でないとしても、お互いが作ったモノを渡し、相手からモノをお返しに受け取る。立場は対等だ。ある意味、信頼関係があるからこそ...
人に批判されて嫌な気分にならない人いないと思う。しかし、経営者や科学者、政治家など、批判を受け止めて、対応しないといけないという印象が強い職業や役割も世の中には沢山ある。私の場合であれば、小さな会社でも批判は少なからずある。特に、私は書籍や執筆やスピーチなどで平均的な社長よりは表現する機会が...
世の中に失敗経験のない人はいない。人間だけとは限らないだろうが、特に人間は失敗を経験し、それ克服を糧にして成長する。また、アグレッシブな人は、失敗は挑戦にはつきものだと当たり前に思っているので、“失敗は失敗と思わなければ失敗ではない”、“失敗は諦めなければ失敗にはならない”。色々と言い方や表...
ビジネスにはミーティング(以下MTGと表記)は欠かせない。私も、働きだしてからこの方、MTGというものに何回出席しただろうか?社会人新人の頃には、右も左も分からないまま、部会や仕事のMTGに出ていた。今でも覚えているが、初めて部会に出席した時に、何か意見は?と聞かれて、この会社(部)は、殺伐...
私は農家で生まれた。だから、私の労働観は何年たっても、両親の姿であり農業というモノづくりの仕事が原点にある。子供時代の体験といえば、毎日やんちゃして過ごしていた。遊びと言えば、ほぼすべてが自然の中だ。川で魚を釣り、海で貝をとり、草むらでかくれんぼする毎日だった。同時に、農作業に明け暮れる両親...
今、日本も子供の時に商売を学ぼうという動きがブームになりつつある。米国などでは、どうやってお金を稼ぐかを子供の時に学ぶのが当たり前である。例えば、目の前にオレンジがある。これをジュースにして付加価値をつけて売る。そして、利益を獲得する。それが商売である。こんな風である。私は、今でも経営は、た...
世代間ギャップはいつの時代にも話題になる。今、日本人の平均年齢が48.36歳(2020年)で、私は58歳なので、人生の後半であるのは間違いない。世代をゼネレーションと呼ぶこともあるが、だいたい10年刻みで考えるのではないかと思う。私は今、80歳代のシニアの方と仕事の話も頻繁にするし、シニアの...
人に会うのが楽になった今、ビジネスのスタイルは変化の真っただ中である。そもそも、ビジネスにおいて人と会う目的は何かを考えてみる。 対外的な人との接点という意味で考えると、営業商談、ビジネス交流会、アライアンスに関わる面会、人材の採用などが思いつく。あとは、信頼関係を構築するための食事会などが...
表現者が一気に増えた。特に、SNSやネット専用チャンネルでの動画配信やライブ配信が顕著だ。スマホを使ってさっと検索するだけで、幾らでもこういう表現者を見つけることが出来る。言うまでもなく、プロではない人が圧倒的だ。私の言う、表現者とは、自分の考えやノウハウ、体験や面白い話などを誰かに伝える人...
一つの健康法として、断食というのがある。人間の体は、遺伝子的に、断食を経験するととても健康的なメカニズムが働くようだ。これは、最近読んだLIFE SPANに書いてあったことである。昔からこういう類の話はよく聞くし、実際、私は、時々、ダイエットのために1か月ぐらいは食事制限する。断食ではないが...
ビジネスに交渉は付き物だ。よく使われる別の表現では、ネゴがある。英語でNegotiation。交渉力がビジネスパーソンの重要なスキルの一つであるのは間違いがない。ただ、交渉と言うからには、交渉力が必要な職種は限定される。交渉するのは誰とするかということがあるが、企業経営の観点から言えば、ステ...
セルフサービスと言えば料金が安いのが定番だ。顧客として誰かにサービスしてもらう以上、その対価を支払うのは常識だ。日本にはチップ制はないが、その分、人によるサービス料は、代金に含まれると考えるのが自然である。経営する側からすれば、サービスを人で行うためには、その人の人件費を負担しないといけない...
偶然を自分の人生に肯定的に受け入れられるだろうか?皆さんはいかがでしょうか? 偶然とは反対の意味で連想しそうなのが、計画的ということではと思う。計画を無視して、思い付きで何かするということが、偶然を楽しむということでは決してない。人間には色々な特性を持った人がいるので、どのタイプが良い悪いで...
すでにベトナムは1年を越えて行っていない。一方で、毎月、ベトナム人とオンラインでMTGや対談などを行っている。つくづく、便利な時代だと思う。去年の3月のビジネスパートナー達との食事会や面会がとても懐かしく思える。なぜ、その国で活動するか?と聞かれれば、好きだから、気にいっているから。友人の社...
この数年で一気に定着したITツールがチャットだ。私なりに定義すると、基本的にはビジネスで使うコミュニケーションツールである。いわゆるプロジェクトでのコミュニケーションや、組織活動における情報の共有や報告などにも使う。では、このチャットというITツールの機能そのものが新しいのかといえば、そうで...
企業経営の現場で、どこの会社にも見受けられるのが、部分最適と全体最適の問題である。大きな企業や組織などでよくいわれるセクショナリズムは典型で有名な話である。そこそこの会社になると事業部制になっていて、独立採算指向が強くなる。事業部間の競争意識がプラスに働くことも狙っているし、ひところはカンパ...
再び、世間ではITブームがやってきた。いちいち挙げだしたらきりがないが、この30年間で数回はこういう盛り上がりがある。誰が仕掛けているのかと言えば、それはいわゆる業界である。もちろん、過去の中には外圧的なものもあった。そもそも、ITは米国の専売特許だ。シリコンバレーと聞けば、誰でもITの最先...
人生で、馬の合う人だけと過ごせたらどれだけ幸せかと思う。だから、私はビジネスにおいて、“何をするかより誰とするか”を口癖にしている。しかし一方で、人として成長するためには、馬が合わない、自分とはそりが合わない、考え方が対極にいるような人との接点も大切である。反面教師という意味も少しは含まれて...